水曜夜にライプツィヒにて行われたチェコ代表とのテストマッチにて、１−０と勝利を収めた後にヨアヒム・レーヴ代表監督は、出場した選手たちへの満足感と評価を示しつつ、「もうこれと全く同じメンバーで戦うことは無いだろうがね」とも付け加えた。確かに今回は主力を温存しての、文字通りテストマッチというものではあった。

　そしてつまりはこれから迎えるネイションズリーグ２試合、ウクライナ代表とのホーム戦、そしてスペイン代表とのアウェイ戦、さらにはこの夏に控えるユーロを視野に入れて、「今後はあまり試合数が残されていない」なかでテスト期間の終了を宣言したということでもあり、改めて今週土曜は「ベストメンバーで臨むよ」とコメント。

　ただそれでもこの日に収めた勝利が意義深いものであったこともまた確かだ。とりわけドイツ代表ではここのところ、終了間際に同点に追いつかれるなど勝利への味を思い出していく必要もあったためである。「どの成功の味も、我々には好影響と良い感覚をもたらしてくれるものだよ」と指揮官。

　加えて１年ぶりの無失点による勝利というオマケもついており、コロナ危機という未曾有のこの状況下において、世代交代を進めるドイツ代表としては今回手にしたこの兆しを元に、これから最後の半年に向けて来夏に控える大舞台ユーロへと準備を進めていきたい。
　

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