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2021年01月06日

シュールレとヘヴェデス、若い頃は「見た目を気にした」

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 29才で現役引退を決意するということは、むしろサッカー選手としては異例のことだ。それでもアンドレ・シュールレは、「新しいスタートを切る時期にあると、1000%の確信をもてた」と、ドイツサッカー連盟とのインタビューの中で答えている。そして同じくインタビューに参加した、32才で現役生活にピリオドを打ったベネディクト・ヘヴェデスも、これ以上は家族のことをおざなりにはできないという思いから決断は正しかったと思っているところだ。

 そして改めてそれぞれのキャリアを振り返った時に、むしろ両氏からは批判的なコメントが口をついてくる。例えばキャリアの最初の頃のこと、ヘヴェデスは大きな車を購入し、さらにそれを改造したことさえあった。ただすぐに「これは自分らしいことではない」と気付き、「なんのプラスにも働くものではない」と思ったという。そしてとりわけ若い選手にとって、「自分以外の何者かになろうとしてしまう」ことへの危険性を覚えた。
 
 またシュールレによれば、常に高級な服に身を包んでおり「とにかく高いものである必要があったね。レザーのジャケットやTシャツ、なんに対してもとにかく高いことがステータスだった。それでロッカールームへといくということが」とコメント。今もなお、シュールレはそういった感覚からの脱却をはかっているところであり、「今なら多少は、その無駄なことも徐々にだけど、理解できるようになってきたよ」とのこと。「でも高級車や高級時計などの話題でついていけないと、浮いてしまうところもあったしね」と、ヘヴェデス。シュールレも、同僚たちとは体裁を気にした交流を行っていたことを認めている。

 その一方でヘヴェデスは、選手たちの心理的ケアの対応として、よりスポート心理学者とのコンタクトがはかりやすい環境の必要性を訴えており、シュールレはよりつっこんで、コーチ陣への批判を展開。「選手たちがうまくいっていないとき、それを見抜くことは決してそう難しいことではないさ」と述べ、「その時に単純に入れ替えることは簡単なことだろうけど」も、もっと選手自身に対するケアをすべきと指摘。ヘヴェデスは、選手の心理面がパフォーマンスに影響を与えることはもはや明らかであるにも関わらず、まだクラブにおけるそのあたりへのアプローチが十分ではないとの見方を示した。
 


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