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2021年03月19日

ドイツサッカー連盟の権力争いが再燃

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 今年の1月に発表されたドイツサッカー連盟フリッツ・ケラー会長と、フリードリヒ・クルティウス事務局長との間の休戦協定は、さほど長く保たれるようなことなどなかった。ケラー会長のオフィスマネージャーを務めるサミー・ハママ氏の解雇により、再び権力争いは再燃、しかも同連盟の顧問ではむしろこの解雇に待ったをかけたと見られているにも関わらず・・・。そしてその背景にクリティウス氏の存在があるとみられ、当然ながらハママ氏もまた自身の正統性を訴えることになるだろう。加えて監理委員会もこの件に乗り出すことになるはずだ。

 さらにこの解雇については、ケラー会長には全く知らされてもいなかった。この解雇はクルティウス事務局長が、シュテファン・オスナブリュッゲ財務担当のサポートを受ける形で行った模様。そのため3月8日に行われた州協会における会議の中では、ケラー会長とオスナブリュッゲ氏が激しく口論する場面も見受けられている。そして4日後に行われるはずだった、ドイツサッカー連盟の役員会議は突如中止へ。本来はエセコン社による内部調査の最終報告が議題となるはずだったものの、確かにこれまでの調査報告自体にも多少問題はあったが、やはり今回のハママ氏解雇事件が起こった事が大きく影響してのものだ。

 ちなみに昨年11月29日に、ドイツ代表ヨアヒム・レーヴ監督がプレゼンテーションを行っていた際にも、激しい口論が巻き起こったために同監督は退場の際「もう少し状況が落ち着いた時に、またご招待いただけますか」とだけ残して、会議を途中で切り上げたとも言われている。さらにその同時期にクルティウス事務局長は、コミュニケーションの専門家としてクルト・ディークマン氏を迎え入れ、kickerが得た情報によれば36万ユーロの報酬が支払われており、そのうちWikipediaの整理に支払った2万ユーロ(260万円)については、クルティウス氏からドイツサッカー連盟へと弁済された。

 そして今回のハママ氏の解雇事件となるわけだが、果たしてドイツサッカー連盟に対して、どのような影響を及ぼすことになるのか?連盟内では、シュテファン・ハンス氏の二の舞を恐れる声も出ている。元副事務局長だった同氏は、2015年に不倫騒動をきっかけにして、連盟から予告なしに解雇。翌年7月に労働裁判所から110万ユーロ+残余給与35万ユーロの和解金が持ちかけられるも、同氏は拒否して和解交渉は継続。最終的には2017年3月に法廷外で、和解が成立したことが発表されて入るのだが、いったいどのような和解金になったかなど、詳しいことは明かされていない。
 


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