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2021年04月27日

ギュンドアンが「激昂した」クロップ監督から学んだ、大切な教訓

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 確かにイルカイ・ギュンドアンは、これまで歩んできた自身のキャリアについて「非常に満足」して振り返ることができる。ただそれでも反省点はやはりあるもので、The Players The Players Tribuneに対してボルシア・ドルトムント時代の、あるエピソードについて語った。

 ギュンドアンによればそもそもサッカー選手というのは、「99%は計画通りに動くもの」であり、「日々、携帯電話にメッセージがでてきて、どこにいて、いつ、何をしなければならないのかが記載されている。気軽にコーヒーに飲みにいくわけにもいかないんだ」とのこと。そして「些細なことが、大きなトラブルにつながりかねない」と言葉を続けており、「それでユルゲン・クロップ監督を激昂させたことがあるから僕自身、身を以て知っているところだよ」とも明かしている。

 ドルトムントでは「練習前に違和感を覚えた場合」には、余裕を持ってチームドクターに伝えることが定められていたものの、ある朝に大腿へわずかな違和感を覚えたギュンドアンは、「大丈夫だろう」と考えこのルールを無視してしまった。それでも練習前には「念のため、ドクターに大腿をチェックしてもらったところ、筋肉に少し張りがあってね。なぜメッセージを送らなかったんだと言われたんだ」とギュンドアン。「大丈夫だよ、練習はできる」と答えたものの、「上にしっかりと報告しなくてはいけない。リスクはおかせない」と言われたという。

 それから数分して到着したユルゲン・クロップ監督は、「明らかに良い雰囲気ではなくて、「なぜ知らせなかった?ルールは知っているだろう」と。でも僕はそれでも「大丈夫だよ」と誤魔化そうとした」ものの、クロップ監督は「リスクは決しておかせない」と「激昂」。「好きにしろ!バカタレ!」と叫んで、後ろのドアをバタン!と閉めたんだ」を振り返っている。
 
 「それから30分して、練習場へと戻った」ギュンドアンに、クロップ監督は近づき「怒鳴られる」と身構えたギュンドアンを抱擁。「我が友よ、なぜ私が怒っているのかわかってくれているかい?君が大切なんだ。傷ついて欲しくない」との言葉を受け、「僕はそれに胸打たれたよ」と語った。「気迫ももちろん必要なことではあるけど、でも心を開くこともまた、大切なことなんだ。あの日にクロップ監督が僕に教えてくれた教訓、人に対しても自分に対しても常に正直であるということ。それを僕はずっと心がけているよ。」
 


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