ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2021年05月06日

トニ・クロースは簡単なパスばかり?スタッツで検証

Germany
.ドイツ代表
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 レアル・マドリードにとって長年に渡り欠かせない存在であり続けてきた、トニ・クロース。それはチャンピオンズリーグ初戦となったシャフタール・ドネツク戦を除き、全ての試合でスタメン出場している今季のプレータイム(869分/990分)からも見て取れるものである。だがその一方で、リスクをとらず安易なパスを選択しがちとの批判の声もあり、ドイツ代表でもむしろゴレツカ、ギュンドアン、キミヒのようなより縦方向にプレーする選手を起用すべきとの意見も。だがそれは実際に的を射た意見なのか?数字でチェックしてみよう。

 今季のチャンピオンズリーグにてクロースは、1試合あたり12.7回にわたって、ボールを相手陣内の前線へとパス、もしくはドリブルによってボールを持ち込んでいる。これは下記のグラフの右側にみてとれるように、ギュンドアンやキミヒ、ゴレツカよりも多い数字だ。昨季に至ってはクロースは14回と、キミヒらよりも1試合平均5回ほど上回る数字を残している。また横向きのパスの割合は、キミヒはCLでは78%でバルサのブスケツは82%。しかしクロースは77%。つまりクロースはキミヒよりも縦の動きが多く、横パスが少ないにも関わらず、パス成功率は90%とキミヒを8%も上回っているのだ。


 また上記左側のグラフは、各選手の1試合あたりの縦パスの割合が示されている。これに見て取れるように、クロースはゴレツカ。キミヒ、ギュンドアン、ブスケツらよりも多い割合で供給していることがわかるだろう。ただクロースは決してドリブラーではなく、その役割が典型的なボールの配球にあるために、必然的にボールへのコンタクトも多くなってくるもの。つまりパス回数が多いために、その結果で横パスの数が多く、割合も多く感じるというわけだ。だがそれはデータによって否定されている。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報