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2021年06月08日

ドイツ代表、大勝劇にも攻守に明暗「あれはやってはいけない」

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 確かにユーロ2020を目前に控えた最終テストでは、ドイツ代表はヨアヒム・レーヴ政権下において6番目に多い得失点差での大勝劇を演じることができた。試合後にTV局RTLとのインタビューに応じた指揮官は、「多くの良いプレーが見受けられたね。前半はペースが良く、動きもプレスもよかった。後半からはここ数日の集中的な練習もあって、少しペースは落ちてしまったが」と評価。「全体的にみて、もっとうまく守れたはずだ」とも述べており、「あんな事は通常、決してあってはならないことだ」と言葉を続けた。

 それは後半75分のこと。リトアニア代表アレクセイス・サヴェリエフスの長距離シュートについて「素晴らしい」「あれは止められない」と賛辞を贈りつつも、エムレ・ジャンのスローイングからの対応に始まったそこまでのプロセスについて苦言。「こういった不注意さが、大きな代償となる。試合を通じて常に集中力を切らさないこと。これは明らかに改善が必要だ」と述べている。

 たとえ前回のデンマーク代表との痛み分けよりも良い試合結果であったとはいえ、それでも「試合は一瞬で決してしまうもの。だからスローイングからあのような事は生まれてしまうなんて、もうこれ以上目にしたくはないものだ」とコメント。とりわけ今回の合宿ではセットプレーに多くの時間を割いてきたこともあり、7−1の大勝にも「概ね」の満足感しか得る事はできない。


 この日に代表復帰後、初となる得点を決めたトーマス・ミュラーは「あれはパスがあまりに良かったんだよ」と述べつつ、「今日は結果より、何ができるかが重要。久々の大勝で気分は非常に良いものがあるけど、でも、もちろんフランスとラトビアが異なる相手だということもわかっている。かなり納得できるパフォーマンスではあったけど」と総括。

 これから迎えるユーロでは実は、ミュラーはまだ1度も得点を決めたことがなく「大会で得点を決めることが目標となるさ。魅力的な気迫のこもった勢いのある戦いぶりをみせたいね」と述べており、レーヴ監督もこの日の決定力という点では「より一貫性が見られた。ここのところ繰り返し指摘されていたように、最近ではチャンスをしっかりものにできないことで自分たちの首を絞めていたからね」と振り返った。

 
 象徴的なのが地元のノルトライン=ヴェストファーレン州にて、代表初得点を決めたロビン・ゴセンスが「僕にとって完璧な夜だった。家族の下、再び観客の前にプレーして、代表初得点を決めたんだ」と話すようにオフェンス面では明るい材料がある一方、同じく地元である同州でドイツ代表100試合目の出場を果たしたマヌエル・ノイアーは、失点については「出来過ぎなくらいのゴール」でも「厳しね」と肩を落とすように、前回のデンマーク戦と同様にして、光と影を露呈する結果となっている。「僕たちとしてはもちろん、もっとうまくカバーしていかなくてはならなかったと思うよ」
 


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