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2021年06月25日

ドイツ代表レーヴ監督による、イングランド戦への余りに大胆な予想

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 ドイツ代表ヨアヒム・レーヴ代表監督は、わずか1分足らずの間に3度にも渡って、次のイングランド代表戦は「全く異なる戦いになる」と繰り返し強調した。

 今回のユーロ2020では「死の組」と言われたグループリーグFにおいて、ドイツ代表は深い位置に待ち構えるフランス代表戦、そしてフィジカルなプレーをみせるハンガリーなどを相手に、ドイツ代表は全参加チーム中2番目に相当する、61.3%のボール支配率を誇っていた。(1位はスペインの68.7%)

 そのためレーヴ監督は、これから準々決勝進出をかけてウェンブレイにて対戦する、イングランド代表は何よりも「10人でPA内をガチガチに固めていた」ハンガリー代表とは異なり「オープンな試合展開になるだろう」と確信。「特にイングランド代表は、ホームの観衆の前で前に出てプレーしていかなくてはならないだろう」と言葉を続けている。

 主将マヌエル・ノイアーも、ハンガリー戦のような悪天候ではないことを願いつつ、「よりパワーのあるゲームをみせるチームとの方がやりやすい」との印象を語った。

 だが実際には、イングランド代表はグループリーグの2勝1分で稼いだ勝ち点7を、得失点2:0という最少の形で手にしており、加えてGKのジョーダン・ピックフォードがセービングを試みなくてはならなかったのは、わずか4回のみ。パワーのあるゲーム?オープンな試合展開?

 特に今回はクロアチア、スコットランド、チェコというグループの中でみせた消極的な戦いぶりに、むしろ英紙ガーディアンは「弱いチームに敢えて守備的にプレーするのは、強いチームとの対戦で守備的に構えるための良い練習になる」と揶揄していたほど。

 ハリー・ケインやフィル・フォーデンをはじめとする多くの選手たちが、所属するクラブでみせているようなオフェンス力には、遠く及ばないパフォーマンスしかみせることができていない。その戦いぶりはポルトガルよりもむしろ、フランスやハンガリーがみせた戦いぶりに近いものだ。

 むしろジョゼ・モウリーニョ監督やゲイリー・ネビル氏はテレビ解説の中で、ドイツ代表チームのウィングへとスペースを与えないようにするために、そして中盤に創造性がためになかなかポゼッションに頼れないことから、サウスゲート監督が3バックへと戻すことを推奨。

 とりわけジョーダン・ヘンダーソンが「非常に厳しいテストになる」と語るドイツ戦で、敢えて戦い方を変えてくるとしたら、むしろそのことの方がサプライズだといえるだろう。
 


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