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2021年06月30日

レーヴ代表監督の最後のプレスカンファレンス

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 15年に渡ったドイツ代表監督としての役割を終え、これから新たな人生のチャプターへと向かうヨアヒム・レーヴ氏からは、すでにこれまでとは一変してラフなパーカー姿の装いをみせたことからも、この最後のプレスカンファレンス視覚的にも、その新たな船出を印象付けるものとなった。

最後の試合について:「失望は非常に深いものがある。選手たちへの絶対的信頼を失ったことはない。ただファンの皆さんへ、我々が大会前に思い描いていたような熱狂を提供できなかったことは申し訳ない。敗退の全責任が私にあることに疑問の余地などないよ。この失意を消化するには時間が必要だ。ただ私の胸では常に、この黒と赤と金色が鼓動し続けている。」

敗退の理由:「本来の力を発揮しきれなかった選手が何人かいたと思う。こういった経験は、チームへとプラスに働くものだと思うよ。また決定的な場面でも冷静さやクレバーさも求められるもので、昨日はそれが少し不足していたのかもしれない。選手たちは全ての試合で素晴らしいメンタリティを示してくれたし、前向きで、ピッチの内外でも見事な精神力を育んでいた。ただ最終的には昨日だけではなく、不足していた部分があったよ」

ミュラーのイングランド戦でのミス:「彼とももちろんまた会話をした。彼からは「監督、もしも僕があのチャンスをものにしていれば、傷つけるような結果にはならなかったと思う」と彼らしい表現をし、そして私もそれに対して「そうだね、間違いなく同点にはなっていたね」と返したよ。批判なんて全くするつもりはない。ただそうなれば1−1にはなっていたということ。もしそうなっていたならば、ウェンブレイのスタジアムは比較的静かになっていただろうし、それでうちの方が有利に試合を展開できた、かもしれないがね」


代表での15年間について:「精神的には常にこれは挑戦的なものであり、本当に多くのことが思い返されるよ。これほどの責任を全うし続けるということは、決して容易なことではないんだ。当然ながら常にいいことばかりだったわけではなかったしね。ただ15年に渡って第一線でたち続けてきたことだし、ここで一息つくのも悪くはないと思うよ。これまで共に歩んできたこの道が、一番印象に残っている。代表を通じて多くの友情を育んできたし、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。まさにこれこそ監督冥利に尽きるというものだね」

最も辛かった敗戦は?;「2016年のフランスとの準決勝。それまでは本当にとてもいい大会で、マルセイユでの試合の前半は素晴らしかったからね。もしあそこで勝利していればタイトルも得られたはずだ。(2012年のイタリア戦は?)それはない。あの敗北がその後に迎える最大の成功(2014年W杯優勝)に向けて、必要なものを与えてくれた。まさにあの敗北が我々を再び結び付けてくれたものだと思う。あの失敗から我々は学べたのだ」

メスト・エジルについて:「2018年に彼が代表を引退し、それから数週間に渡って直接話をする機会がなかったことは、私自身にとっても大きな失望ではあった。しかしまた時間がきて、お互いに話ができるときがくるだろう。彼はもちろん我々代表チームにとって、本当に重要で素晴らしい選手だった。」

後任のフリック監督とのコンタクト:「ここ数ヶ月は常に連絡を取り合っっていた。この大会期間中でも、何度か電話で話をしたよ。我々は互いの考えを非常によく理解しあっているんだ。もちろんハンジも自論をもった人物だよ。特に食事会のようなものは、今のところは予定していない。我々は友好的な関係を維持している。彼は自身のアイデアや考えを、このチームに持ち込もうとすることだろう。」
 


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