ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2021年07月16日

独サッカー連盟からカタール航空に接触、カタール大使は交渉を否定

Germany
.ドイツ代表
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 先日にカタール航空が、ドイツサッカー連盟の新スポンサー候補として浮上したことで議論を呼ぶことになったのだが、金曜日には在カタール・ドイツ大使館のアブドゥラ・モハメド・アル・タニ氏が、ベルリンにて「報道内容とは異なり、カタール航空とドイツサッカー連盟との間で、スポンサーシップやその他の支援に関する交渉、ならびに協議が行われたという事実はございません」と否定。

 「カタール航空は、ドイツサッカー連盟からそのような要請の連絡を受けましたが、今日まで回答はしておりません。カタール航空は現在、この趣旨の交渉に入る事を検討はしておりません」と語った。なおカタールでは現在、2022年冬に開催されるワールドカップについて「大きな喜び、熱意、感謝」の気持ちをもって楽しみにしているところであり、「現在ドイツで行われている議論は事実無根の主張に基づくもので、驚きをもってみている」と強調した。

 そして「カタール航空は、他の航空会社が既に運行を停止している中で、2020年のコロナパンデミック発生に際した異常自体においても、世界各地のドイツ人の皆様を母国へとお送りした、信頼できす航空会社です」と言葉を続けている。なおカタール航空はバイエルンのスポンサーも務めており、今夏のユーロでも広告を展開しているところ。

人権尊重訴え、一方でカタール航空をスポンサーに?

 先日に南ドイツ新聞はドイツサッカー連盟では、ルフトハンザ社の後継企業としてカタール航空が検討されていると報道。その怒りの声は、既に政界の中にまで及んでおり、SPDのボリス・ピストリウス議員は「ドイツサッカー連盟は非営利団体であるはず。そして代表チームに人権擁護の立場を取らせながら、そのような疑問を抱くようなスポンサーとの交渉を行うことは恥ずべきことだ」と指摘している。

 わずか3ヶ月前の国歌斉唱の後にドイツ代表は、トレーニングジャケットを脱ぎ「HUMAN RIGHTS(人権)」を表して、カタールの人権問題へメッセージを送ったばかり。ただそもそもそのアクションについても、そのメイキング映像までドイツサッカー連盟が作成するという手の入れようで、それが人気が下がっていた代表の人気取りに、選手を広告塔として利用したとの批判も挙がり、連盟側がそれを否定する事態へと発展していた。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報