ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2021年07月26日

マックス・クルーゼ、五輪初勝利に安堵、反省、そしてプロポーズ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 日曜日に行われた東京五輪グループリーグ第2戦、サウジアラビア戦にてドイツ代表は、最終節の相手コートジボワールがブラジルと痛み分けを演じた中で、2度のリードを追いつかれた上に数的不利に陥るなど苦しい展開に。それでも試合終盤、この日に主将を務めたマックス・クルーゼのコーナーキックから、フェリックス・ウドゥオカイが起死回生の勝ち越し弾をヘディングで決め、貴重な勝ち点3を手にすることに成功した。

 試合後、インタビューに応じたクルーゼは、今回の勝ち点3に満足感は示しつつも、決してそこまで納得のいくものではなかったこともまた認識しており、「最後の5〜10分間について、数的不利になり、僕たちは息切れをしてしまった。サウジは2・3度のビッグチャンスを得ていたし、それが決まらなかったことはむしろ幸運なことだと思う」とコメント。ただそれと同時に「心から勝利を掴み取るという気概も伝わった」と付け加えており、「全てうまくいったわけではないが、気迫はみせたし僕たちにも良い場面はいくつかあった」と言葉を続けている。

 つまりこの日におさめたサウジアラビア戦での3−2という結果は、ドイツ代表選手たちが夢を諦めないという、強い意思によって掴み取った勝利だということ。一方でクルーゼは一足先に、試合終了のホイッスルの後に、1つの自らの別の夢を実現させた。33歳のストライカーは横浜の地で、カメラの前でひざまづき、そして恋人へとプロポーズをしたのである。「本当なら得点を決めた後にしたかったけど、でも何があるかわからないから」と前置きした上で、「今は僕はあなたと一緒にいることができない。本当は指輪がないと様にならないんだけど・・・、でも(インナーに書かれた文字をみせ)メッセージは読んでもらえると思う。あなたを愛している。僕の妻になってください」そして間も無くして、恋人からの「イエス」返事を受けたことが伝えられ、帰りのバスではチームメイトらと共に、大盛り上がりで歌う様子も伝えられた。

 ただピッチ上でみせたパフォーマンスについては、決してうかれている場合などではない。ブラジル戦での前半に比べれば、明らかな改善はみられてはいたものの、それでも今回のサウジアラビア戦でも明らかな弱点を露呈。守備面ではあまりにも受け身に構え、攻撃面では決して適切ではない判断を下していた。ただ先発GKフロリアン・ミュラーが、「最後の10分に関しては、もうあれ以上に走ることなんてできなかったと思う」と振り返っているように、「僕たちは気持ちはピッチに示していた」ことは確かだ。それでもグループリーグ突破のため、コートジボワール戦にて勝利をおさめるためには、クルーゼが指摘するように「これから2日間で取り組まないと。あそこまで相手に許さないように、適切な組み合わせを見つけていかなくてはならない。」
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報