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2021年10月05日

フリック監督が挑む、ドイツ代表改革プロジェクト

Germany
.ドイツ代表
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 結果をみても、ドイツ代表はハンジ・フリック新監督の下、好スタートを切る事に成功したと表現することができるだろう。確かに世界ランク188位のリヒテンシュタイン戦では、改めてドリブル力、創造性、CF不在の問題を露呈したとはいえ、その後のアルメニア戦やアイスランド戦では快勝。無失点で3連勝を飾ることができた。その背景でフリック新監督は現在、ドイツ代表に対する様々な改革を推進している。

 例えばトゥヘル監督(チェルシー)やグアルディオラ監督(マンC)、ポチェッティーノ監督(パリSG)らと個人的に連絡を取り、またブンデスリーガ18クラブ全ての監督もまた話し相手となっているところ。代表選手を抱えないビーレフェルトのクラマー監督は「かなりオープンだよ」との印象を述べ、さらに「提案で貢献してもらいたい」という言葉に感銘を受けたことを明かした。

 なかにはブンデスリーガのベテラン監督も舌を巻くほどのオープンさをもって、例えばリロイ・サネの左ウィング起用はナーゲルスマン監督と、またロイス代表参加の可否についてはローゼ監督との話し合いを行っており、またサネがブーイングを受けた直後にもドイツ代表に招聘するなど、細かなケアを実施。このように連携強化をはかることで、強調性や集団性といった新たな文化の構築を目指しているのだ。

 ドイツ代表というミッションを愛国的な、全てを巻き込んだプロジェクトにしたいと考えており、代表チームやサッカー連盟、クラブのコーチや選手たちも、共通の成功として感じられるようにと願う。そのためフリック監督は就任時より、全ての選手に代表招集のチャンスがあることを強調しており、「あくまでパフォーマンスだけが決め手になる」と宣言。先日のkickerとのインタビューでも改めて、ブンデスリーガ全体を巻き込んでいきたいとの考えを、再度示すまでに熱い。

 また先日にはクンツ監督の退任により迫られたドイツU21代表監督の選定にも、フリック監督は深く関わっており、トップチームとユースチームの一元化を重要視しているところ。その中でプレー自体のカルチャーについても変革を目指しており、「飽きるほどパスを繰り返すような、”ドイツ代表のスペイン化”という時代は終わった。ポゼッションは当然ながら、全てのプレーにおいて攻撃的に臨むということ。メンタリティ、インテンシティ、アクティビティ、クリエイティビティ、クオリティ、そしてプロフェッショナリズムが求められている」と語った。
 


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