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2021年11月16日

「正しい1歩」記した、新生ドイツ代表の半年間

Germany
.ドイツ代表
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 2021年6月末、ユーロ2020にてイングランド代表に16強で敗戦、これにより15年間に渡るレーヴ時代に幕を下ろした、ドイツ代表。それから就任したハンジ・フリック監督は、それ以降ここまで7試合で7連勝と代表史上最高の好発進を記録。その得失点差も31:2と圧倒的だ。特にチームワークを重要視する新指揮官の下、ドイツ打表は攻撃的かつ大胆なプレーを披露。アルメニア戦での勝利後「チームには喜びと楽しむ様子が見られた」と手応えを強調した。「意欲的だったね」

 特に屈辱のロシアワールドカップGL敗退あたりから、ドイツ代表では全体的にどちらかといえば、抑制されているような印象が見受けられていたものの、今はむしろ開放的な姿勢をもってスタート。特にそこで象徴的なのがポジションを変えて飛躍をみせるリロイ・サネ、またオフェンス面で多くの方向性を示すヨナス・ホフマンの右SB起用などがあげられるだろう。「どのポジションにも大きなクオリティがある。以前には必死に探していたような選手が何人もでてきた」と指揮官。若手という点でもアデイェミ、ヌメチャらが招集を受けた。「トッププレーヤーも何人もいるよ」

 その言葉通り2020年と2021年に行われたチャンピオンズリーグ決勝では、「非常に多くのドイツ人選手たちがピッチでプレー」しており、2020年ではノイアー、ズーレ、ゴレツカ、キミヒ、ニャブリ、ミュラーがドラクスラーと対峙、2021年ではリュディガー、ヴェルナー、ハヴェルツがギュンドアンと対峙し、バイエルンとチェルシーがそれぞれに優勝を果たしている。「自分たちを縮こまらせる必要なんてないんだ」

 ただ一方で代表での7連勝の相手は、「世界でトップクラスのチームが相手ではなかった」ことも認識。ただ先行きが見えないなかで新監督を迎えたドイツ代表は、こういったチームとの対戦を経たこの半年間で自信を高め、雰囲気を明るくしていくことができたのであり、「誰もがこのチームの一員であることを嬉しく思っているし、仲が良い。家庭的な雰囲気だ」とフリック監督も評価。だがそこでみせた課題も見逃さず、例えばオフェンス時の正確性の欠如や、ポゼッション、ロストからの守備面での対応などを指摘する。今はこの半年間による「正しい1歩」を消化し、そして3月に控える強豪国との腕試しに備え、来たる1年後の本番へと準備を進めていきたい。
 


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