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2017年05月11日

監督騒動についてツォルクSD「なぜこんな騒ぎに?」

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来季のチャンピオンズリーグへの直接の出場権をかけた3位争い、そしてその後にはポカール決勝と、シーズンにおいて重要な局面を迎えているボルシア・ドルトムント。しかしここにきて監督問題がヒートアップ。

CLモナコ戦1stレグの開始直前に、チームバスが爆発物によって襲撃されたにも関わらず、翌日に試合を開始したことについてトゥヘル監督が「無力感」を訴えたことについて、当時意見の相違があったのかとの問いに、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOがそのホッフェンハイムとの直接対決を前に語ったのだ。

トゥヘル監督とドルトムント首脳陣との確執についてはこれまでも伝えられてきたことではあるのだが、このタイミングでのこの発言は果たして意図的なものだったのだろうか?しかしミヒャエル・ツォルクSDはこのことについて、「そんなバカな」と一蹴した。

「ヴァツケ氏は曖昧な発言を控え、オープンかつ正直に話したのだ。確かにタイミングについては議論の余地もあるだろうが、しかし本来あのインタビューは後日に伝えられるはずだったのだよ。それがタイミングが変わってしまった、それについては我々にはどうしようもないさ」

むしろツォルク氏は、これだけの盛り上がりを最近突如としてみせていることに驚きを感じており、「意見の相違については、すでに数週間前に話していたことじゃないか。だから今回のことには驚いているよ、普通はそれとは違うことを言うからヒートアップするものではないのかね?この世界には何年もいるが、そのうち国営放送で「無力感」をテーマにトークショーでもあるかもしれんな」との考えを示している。

そもそもドルトムントでは、「監督に関する議論をクロップ前監督時代でもトゥヘル監督時代でも、ただの一度もしたことがない」ものであり、ツォルク氏は「ここ数週間、同じことしか繰り返せないのだが、我々はシーズン終了後に話し合いを行う。みんなでシーズンを評価し、分析を行うんだ。そこでは結果も重要だろうし、戦術、信頼、コミュニケーションなどについても話し合うよ」とコメント。

「当然ながら1シーズンのなかで意見や評価、考え方に違いが生まれることはあるさ。それはいたって普通のことだよ。ただもちろん大切なことは、チーム内で話し合って、意見を合わせた上で公の場で口にすることではあるのだがね」と言葉を続けた。

今回の騒動が、この重要な局面でチームに与える影響については「言い訳にするつもりはない」と一言、「ヴァツケ氏はただ正直に「そうだね」といっただけだし、トゥヘル監督もまた正直にTV番組で思っていることをいっただけだ。そんなことでパフォーマンスが落ちるようなチームなどない」と述べ、「重要なことは100%集中して、しずかに取り組んでいくということ。みんながプロフェッショナルに、密に結束して取り組んでいる」と語っている。

チームの再構築の判断は「正しかった」

今季のドルトムントは昨夏に、大幅な選手の入れ替えを行なったのだが、シーズンも終わりに近づいてきた現在、この判断は正しかったと考えているのだろうか?この問いにツォルクSDは「イエスだ」と明言した。

同氏は「我々はベテラン選手と才能ある若手選手をミックスできた」と胸を張り、「このチームにはCL経験が合わせて600試合以上ある。2011年のときは12試合程度だったよ、しかもそれはセバスチャン・ケール1人によるものだったがね」と説明。

「ゲレイロ、デンベレ、ゲッツェ、シュールレといった、高いクオリティをプラスできたんだ。確かにW杯優勝メンバーの二人(ゲッツェ、シュールレ)とローデを長期間離脱で欠くことにはなったのだが、それでも我々はチャンピオンズリーグへ直接出場できるチャンスを掴んでいる。これはこのチームが将来に向けて、信頼できる、高いクオリティをもっていることの証でもあるよ」との見方を示している。

さらに「再構築はドルトムントでは避けられなかったし、正しい判断だった。中・長期的に欧州トップ10のクラブでありつづけたいのであればね」と苦渋の決断であったことを強調し、その理由については「昨夏は特別な状況だったんだ、主力3選手が移籍するというね。仮に1年残ったとしても、翌年にはいずれにせよ穴埋めをすることになるし、何より大きな違いは手元に1億ユーロが残ったということだ」と説明した。


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