ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2018年03月27日

「真摯な姿勢」でドルトムント練習参加のウサイン・ボルト。気になる指揮官の評価は?

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


温度計がさしていた気温はプラス5度。これはウサイン・ボルトにとって、決して慣れた気温ではなかったことだろう。しかしそんな寒空のなかでも31歳のかつての短距離界の絶対王者は、決して手を緩めるようなはなく、前日と同様にここドルトムントにて、137人のメディアと1409人のファンの前で引き続きトレーニングに汗を流していた。

確かに五輪で8個の金メダルを獲得したスプリンターとドルトムントとは、同じプーマ社というスポンサーを抱えている間柄ではある。しかしいずれの関係者も、今回の対応はあくまでPR目的ではないことを強調。ボルト自身もあくまで、高いレベルでのサッカー競技以外は継続する考えがないとの覚悟を述べている。「トップクラブじゃないと、という意味ではないけれどもね。」とkickerとのインタビューで答えたボルトは「ただトップリーグではなくてはならない。だってそれが僕の目標なのだから。それに十分ではないとわかれば、多分それ以上につづけていくことはないと思うよ」とコメント。

そして木曜、金曜日と、非常に集中しての練習に取り組む姿が見受けられており、あとはペーター・シュテーガー監督がどういった認識を得たか気になるところだろう。「彼は明るい性格で、そして才能をもっているとも思う」と、指揮官はメディアの前で述べ、「プレーへの理解力、そして何より楽しんでプレーできているのが見て取れるよ。ただまだ高いレベルでやっていくためには、まだいくつか不足している印象だね」と評価しつつも、「ただ彼の年齢では、爆発的な成長というのは期待できないものではあるのだが」ともつけ加えている。

スピードについては当然申し分のないものがあるのだが、しかし特にテクニック面では、この数時間の間での練習では明らかに不足が見て取れており、サークル内でのパスゲームではミスがめだった上、続く練習試合でも連携をみせることはできていなかった。ただそれでもファーストタッチとなったヘディングでゴールを決めており、観客がそれに大いに盛り上がると、それにボルトも笑顔に。

ただ時間が経過するごとにより困難さは増してき、その理由の1つとしては、まだフルメニューに参加できるだけの体力がないということもあげられるだろう。「今はトレーニングを行なっていないから、フィットネスが最大の問題なんだ。すぐに素早く動かないといけないときに、しっかりと反応がまだできないんだよ。」と、ボルトはコメント。「ただ素晴らしい経験だったし、ピッチの動きについて少し勉強することもできた。どのあたりを改善していかなくてはならないかもわかったよ」と前向きな発言を残した。

果たしてこれからはどういうプランを思い描いているのか。具体的なものはまだ未定だが、再びドルトムントを訪れ、もしかするともう少し長く練習に参加することになるかもしれない。「ドルトムントの人たちには、僕が真摯な姿勢で臨んでいることを伝えている。そして彼らからは、またここにきて、体づくりや勉強のために数週間トレーニングをしてもいいと言ってくれたんだ」その後はどうなるのか?ただ言えることは、ボルトの意欲は決して簡単に揺らぐようなものではないということである。


 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報