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2018年08月15日

自宅とピッチでは別人の「熱血リーダー」トーマス・デラニー

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 時折、自宅にいるときは恋人から「どうして、ピッチにいる時のように、自宅でも過ごせないの?」ともっと情熱的な姿を、笑顔で求められることもあるという トーマス・デラニー。 ピッチ上でのデラニーは、アグレッシブかつ闘争心溢れるプレーを披露し、ドルトムントの首脳陣らを納得させることとなった。「テクニシャンばかりを集めてもサッカーにならない」と以前にkickerに語っていたハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは、その「アグレッシブなリーダー」としてデラニーに白羽の矢を立てたのだ。

 FCコペンハーゲン時代では「常に優勝を果たしていた」とデラニーが振り返っているように、デンマーク1部で5度のリーグ制覇と4度の国内カップ戦優勝を経験。それから「中盤かややその下」に位置していたブレーメンを経て、これから野心的な目標を胸に、ボルシア・ドルトムントでの挑戦に挑む。「ブレーメンとはまた違う結果を期待しているよ」ただそれと同時に、ここドルトムントでは、「そう簡単に事が運ぶわけではないだろうがね」とも言葉を続けた。

 ユース時代から常にチームのリーダー的存在であろうとしたというデラニー。それは今日になっても決して揺らぐことはない。自身の役割について、どうみているのだろうか?「精力的に走ること、積極的にコミュニケーションをはかっていくこと、勇気をもって対人戦に臨むこと、攻守に勤しむこと」そして相手PA内ではボランチとしては得点力でも目をみはるものがあり、ブレーメンでの45試合の出場で、7得点を決めてきた。このクオリティの向上に伴い、もともとはボランチとしてコペンハーゲンでキャリアをスタートさせてきたデラニーのポジションは、徐々にオフェンシブに変わりつつある。

 今回の獲得にあたってドルトムントは、移籍金として2000万ユーロを投じた。しかしこれをデラニーは決して重荷としては考えておらず、むしろ急激な高騰をみせる現在の移籍市場においては「大した額には入らない」とみており、そもそもプロサッカー選手として重圧はつきもの。

 なおドイツ語については、学校で4年間にわたり学んでいたとのことだが、その結果で入団時に会話できたことばは「太陽がでていますね」と、「私の名前は、トーマス・デラニーです」の2語だけ。そのため「サッカーの成績の方が良かったよ」と言う言葉に、さして疑問の目を向ける必要もないだろう。


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