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2018年10月16日

ドルトムント期待のフィリップ「ここまでの不振ははじめて」

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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マキシミリアン・フィリップが抱いているここところの心境は複雑だ。チームはバイエルンに勝ち点差4をつけ首位に立っているのに対して、飛躍をきして臨んだ今季はここまでまだ全く得点をあげることができていないのだ。「これは自分に期待していたものではないし、昨年の僕の姿でさえない」と同選手。

 フライブルクからドルトムントへと加入した移籍初年度、フィリップは9得点6アシストをマークし、開幕前にはミヒャエル・ツォルクSDが「15〜18得点を期待」されるなど、高く評価されながらシーズンを迎えたところだった。「まだその可能性はあるさ。ただ全ての物事がうまく運べば、ね」

 しかしここ2ヶ月の戦いぶりを見る限りでは、決して物事はうまく運んではいない。元ドイツユース代表FWは得点への嗅覚を失い、507分間連続でノーゴール。得点に絡んだのは、大勝を収めたニュルンベルク戦の1アシストのみ。

 確かに復調を目指しフィリップは精力的に走り、スプリントを行っているが、しかし得点への危険性はあまりない。Optaによればこれまでのビッグチャンスはわずかに1回。そのハノーファー戦でのシュートは、わずかながらゴールから外れてしまった。さらに総シュート数でみても6度。これは74分間に1本のペースとなるのである。

 「これほどのまでの不調は、僕自身経験したことのないものだよ。新しい経験だ。」もがき苦しみ、自問自答し、そしてここからの脱却をはかろうとする若手FWに対して、ドルトムント首脳陣は信頼感を強調。「大きな信頼を置いているよ。ただどこのポジションが、彼にとって価値があるのかを考えなくては」とツォルクSD。

 トップの位置では、今夏にバルサから加入したパコ・アルカセルが絶好調。まもなくして、先発にも耐えられるだけのフィジカルが期待できるだろう。それではフィリップはどこのポジションが考えられるのか?「アウトサイドでも、トップ下でもプレーできることは、監督も知っていることさ。僕はポジションが固定された選手ではない」とフィリップ。

 この呪縛から抜け出し、ベンフィカ戦での2得点や、ナポリ戦での1得点、そしてオスナブリュック戦での1得点など、今夏のテストマッチで見せていた決定力を再び取り戻したいところだ。
 


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