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2019年10月11日

クロップ監督、ドルトムントのヴァツケCEOと「男の友情で結ばれている」

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOと、ユルゲン・クロップ監督は、ドイツのサッカー界においても稀有なほどに深い関係で結ばれている。それはドイツvsアルゼンチンとの親善試合の翌日に行われた、ヴァツケ氏の著書「Echte Liebe」の出版イベントに出席した両氏の姿からも、十分に伝わってくるものだった。

 オフィシャルとしては、2015年にクロップ監督はドルトムントとの道を分かつこととなったのだが、しかしながら二人の友情に陰りはなく、400人のファンが詰め掛けた前で同氏は「みなさんは本を手にしていることだろうが、私はビールを手にするよ」と、いつもの、そしてドルトムントのファンが愛したその大きな笑顔をみせ、隣に座るヴァツケ氏に目をやっている。

 そのヴァツケ氏は改めて、「我々二人とツォルク氏の3人の間には、並々ならぬ信頼関係があった」とコメント。「それは唯一無二のものだったといっても差し支えないだろう」と言葉を続けている。実際に著書の中では、クロップ監督が去った寂しさを今もなお吐露しているところだが、そのことが元監督のファヴレ氏に与える影響については「あくまで人間としてのことだ」と同氏。「ファヴレ監督、そしてシュテーガー監督やボシュ監督とも良い関係にあった」が、ただクロップ監督との関係は「典型的な、男同士の友情」との言葉でクロップ監督自身が表現している。


 なおヴァツケ氏によれば自らの進退をかけて、2017年にもクロップ監督の復帰を模索。しかしながら話し合いはすぐに終焉を迎え、その後のストーリーはご存知の通りだ。クロップ監督はリヴァプールを今夏にCL王者へと導き、そして先日には世界最優秀監督賞も受賞した。一方でドルトムントは、クロップ監督退任以降はトゥヘル、ボシュ、シュテーガー、ファヴレ監督とつないでおり、特にボシュ/シュテーガー監督時代では苦しい中でどうにかCL出場権を獲得。ファヴレ監督下では初年度で2位となったものの、今は4試合連続未勝利がつづく秋風が身にしみる時期を過ごしている。

 いつか再び、ドルトムントでクロップ監督が指揮をとることはないのか?その問いに、クロップ監督は「だって、ヴァツケ氏以外、ドルトムントの誰からも聞かれてもいないのに・・・」と答えると、会場は笑い声に包まれ、「どうなるかなんて、わからないさ。ただ、今うまくいっているということを嬉しく思っている。基本的には、良いシーズンを過ごせれば、それは喜ばしいものだよ」との考えを示した。
 


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