ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2019年11月14日

kicker番記者が提起する、ドルトムント次期監督への意外な人物

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 売り上げ5億ユーロを誇る、ボルシア・ドルトムント。そんなハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOの頭の中には、監督としての確固たるステータスが存在するはずだ。ビッグクラブには偉大な監督が求められるもの。

 確かに2008年にヴァツケ氏が直感的に確信を持ち招聘した監督こそ、当時ブンデス2部の監督だったユルゲン・クロップ氏だ。ただ時代が違えば、ドルトムントの現状も違うという言い方もできる。そして週末に6位まで順位を下げたものの、即座に動きに迫られている様子でもない。

 ただいつの日か、ファヴレ氏の後任としてふさわしい人物を模索しなくてはならないもの。例えビッグネームでは無くとも、例えばダニエル・ファルケ監督のような指揮官はいかがなものか。

 ドルトムントに求められている指揮官とは、再びドルトムントらしさを伝えられる人物であり、アクティブで激しさとスピード感、さらにパッションをもったサッカーを展開できる監督。決して我慢しつつ、ボールを回していくような、セーフティコントロールのサッカーではない。

 なおボルシア・ドルトムントU23にて指導を行なった経験をもつファルケ氏は、イングランドへと渡り、ノリッジ・シティでプレミアリーグ昇格というストーリーを描いた実績をもつ。さらにイギリス国営放送BBCは、好印象を与えるプレミアの監督トップ5にも指名した。

 チームをまとめ上げ、そしてファンも盛り上げられる、職務に全身全霊で取り組み、文字通り静も動も兼ね備えた指揮官。それがファルケ監督であり、そして現在のノリッジが置かれている苦境は、責任の範疇を大きく超えたものだ。

 決してファヴレ監督が、即座に危機的状況へと置かれることはない。ただそれは何より、特にこれといった候補者が、今の移籍市場の中で見受けられないという、その恩恵を受けているという側面もあるといえるだろう。

文:トーマス・ヘネッケ
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報