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2020年03月30日

ドルトムントのヴァツケCEO「価値より低く選手を売却はしない」

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 ノルトライン=ヴェルストファーレン州のアルミン・ラシェット州知事は、以前に行われたハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOによるTV番組『シュポルト・シャウ』での発言へ、団結心と欠如と情熱という部分で強い批判を行ったが、これに対してヴァツケ氏はドイツの大衆紙ビルトへ「改めて放送を見返してみたが、私は何もおかしなことは言っていない」と反論した。「まぁ、もっと情熱的に話すべきだったかもしれないがね」

 そのなかで同氏は「サッカーとはクラブ首脳陣から職員に到るまで全てが繋がりをもった存在」と強調、「(バイエルンの)ルメニゲ代表や私には、当然ほかとはまた異なる部分がある。15万の会員、株主、そしてドルトムント市最多の従業員を誇る850人の職員とその家族への責務を背負っているのだ」と述べ、特に多くのクラブが採用しつつある短期就業を敢えて避け続けていることも、「それは私の責任と絆を意味するものだ」と、述べている。

 そしてドルトムントが他のクラブへと救いの手を差し伸べないということでは決してない。例えば先日には、バイエルン、ライプツィヒ、レヴァークーゼンら、CL参加クラブと共に、合計2000万ユーロをブンデスリーガへと返上することを明らかにしており、「あれはルメニゲ氏からのアイデアだったんだ」と説明。「もう午後には決定事項となっていたね」とも明かしており、当然ながら必要ならば宿命のライバルFCシャルケにも救いの手を差し伸べる用意もある。「このリーガを豊かにする、伝統あるクラブ同士でもあるのだよ」

 さらにヴァツケ氏は、「仮にだが細菌学者の最近の発言にあったように、もしも12月まで中断ということになれば、我々は5億ユーロ(600億円)は失うことになる、これはそう簡単に取り返せるようなものではない。」ともコメント。そこでヘーネス会長は「新たなサッカー界」への変化を予見したが、しかし噂にあるようなサラリーキャップ制度の導入などについてはヴァツケ氏は「そこまでの大きな差は生まれないだろう。世界基準のある競技なのだから」と指摘。

 「中期的には移籍金額は下がっていく可能性はある」としつつも、一方で例えばジェイドン・サンチョのように非常に高額な移籍金を手にする可能性をもった選手の存在もあげられるが、それでもヴァツケ氏は「確かなことは、非常に裕福なクラブでも危機的状況にあるからといって、バーゲンセールが必ずしも起こる必然があるとも思わない。我々だって誰一人として、価値を下回る形で手放すような必要はないしね」と語った。
 


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