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2020年06月05日

ドルトムントのツォルクSD、改めてサンチョを擁護

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 これまでにもピッチの内外に渡り、その自由奔放なスタイルで話題を振りまいてきた、ジェイドン・サンチョ。20才の若きイングランド代表はここまで17得点17アシストと目覚ましい活躍をみせるその裏腹に、罰金や一時的出場停止処分などが科されるなど、基本的なルールを守ることへの注意も幾度となく喚起。たとえば国際試合の際に滞在日程を延期できないことや、重要なチームミーティングには遅刻してはいけないことなどを伝える必要があった。それでもドルトムント側は一貫して、サンチョについて「良い若者」であることを強調。それは木曜日の会見の席でも変わることはない。

 デュッセルドルフのカリスマ美容師によって散髪を受けた様子が、インスタグラムにて投稿されていたのだが、そこではマスクを装着しておらずリーガ、そして州の衛生規則に反する姿が映し出されており、店側のPR作戦は裏目に出ている。「当然のことながら、リーガとの話し合いを重ねながら、事実関係を確認していく」と語った、ミヒャエル・ツォルクSDは「知る限りでは散髪の際には、衛生面でのルールは守られていたようだ。」とのこと。マスクやフェイスシールドのみならず、手袋も着用したり、道具も消毒が行われたりなどの対策が講じられており、店側がドイツの大衆紙ビルトに語ったようにあくまで写真撮影のときだけ外していたという。「だがそれは正しいことではなかった。だからそれを選手たちにしっかりと伝えた」

 その一方でドイツ国内では自粛ムードが高まる中、厳格なブンデスリーガにおける衛生規則はもはや奇妙にも思える部分がある。例えば選手は自宅に来客があっても迎えてはならないし、厳密に言えば美容師への訪問も許されない。「ただ状況にもよるだろう。例えば移動中にガソリンがなくなったら給油に向かうし、散髪もその限りではないか」とツォルク氏。「そもそも幾度となく検査をうけてピッチでプレーした選手が、交代後に2mの距離をあけてマスクを装着して座る意味あるのだろうか?」との疑問を抱いていることも明かしたが、ただそれでも「我々は再びプレーできることを喜ぶべき」であり、流動的なプロセスではあるものの「コンセプトが有る限り、我々はそれを遵守していかなくてはならない」とも強調した。

 またドイツの大衆紙ビルトではさらにジェイドン・サンチョについて、無断で母国イングランドへと戻っていたために、リーグ戦再開前の2週間の隔離キャンプに参加できなかったために出遅れたとの報道を行ったが、ただこちらについてはツォルク氏は「誤報だ」と一蹴。「私の知る限り彼はふくらはぎを負傷しており、それが理由で練習に参加できていなかったんだ。」と、言葉を続けている。

ハキミ残留に希望

 その一方でそのサンチョと共に先週末、米国で起きた黒人男性死亡事件に対して抗議のメッセージを試合中に送ったアクラフ・ハキミについては、レアルからのレンタル期間が今季で満了となっており、同選手の代理人はスペインのマルカ紙に対して、レアルに復帰すると語った模様。このことについてツォルク氏は、「アクラフはレアルとの契約を結んでいるのだから」と強調した上で、「まだ何も決まってはいないし、彼がドルトムントに残留するという姿も想像できる」ともコメント。ただあくまで「スペインがシーズン中にある間は決着をみることはないだろう」とヴァツケCEOは述べており、最大でまだ2ヶ月はこの問題が継続する可能性も指摘した。
 


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