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2020年06月08日

マルコ・ロイスが長期離脱を強いられる、本当の理由

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 まだかろうじてブンデスリーガにおいて逆転優勝の可能性を残している、ボルシア・ドルトムント。しかしながらそこでマルコ・ロイスが役割を果たせるかどうかについては、大きな疑問符がつくところだ。ただ少なくともなぜ2月4日以来、ここまでドルトムントのキャプテンが離脱を余儀なくされているかという理由については明らかとなっている。

 その日に行われたドイツ杯16強ヴェルダー・ブレーメン戦において、ドルトムントは今季最初のタイトルを逃す結果になってしまうのだが、この試合で低調なパフォーマンスに終わったマルコ・ロイスは、終盤89分に静かに退場。これがロイスを目にする最後となるとは、この時誰も予想だにしなかったことだろう。その後にロイスは内転筋付近に問題を抱え、4週間の離脱へと入ることが明らかになる。

腱の影響

 しかしながらいたいなぜ、その4週間という言葉が、現実では4ヶ月へと変換されることになってしまったのか。それはこれまで大きな謎とされてきた。定期検診の中では、「敏感な部分」に問題があること、またクラブ首脳陣からは内転筋付近の負傷が恥骨へと拡大したことが明かされてはいたのだが。

 ドイツ代表MFがいまだ離脱を余儀なくされている、本当の理由。:それはロイスは実際にはブレーメン戦において、正式な発表は無いが内転筋付近にある腱の1つを断裂していたと見られ、それならばここまでの離脱期間への説明はつく。そしてロイスがコロナ危機による中断期間に、「リハビリはプラン通り順調に来れている。負傷を完治するためにより多くの時間をかけられるようになったし」と、4月に語りながらいまだ復帰ができていないということも。

 なおロイスはコロナ危機によるリーグ戦中断へと入った際に、これまでのリハビリプランからの変更を行い、異なるリハビリ法を選択した。目指したのはフィジカルのベースとなる部分の補強を行うということ、いったん完全にスローダウンして一気に加速していく。これは確かに時間と筋力を要するものではあるのだが、長期的に見た場合にはプラスの効果が確約されるものでもある。実際にそしてそれは、順調に事が運んでいた、ロイスが再び違和感を感じるその時まで。力強くシュートやパスを放った際に、再びロイスの筋肉は悲鳴をあげた。

進展は見られるが、チーム練習復帰は果たせていない

 しかしそういった問題も、次第に解決されていくことだろう。ドルトムントでは大きな進展があると口にされているが、ただその一方でいまだチーム練習復帰をも果たせていないという側面も見受けられている。おそらくマルコ・ロイスは今シーズンを、このまま12得点7アシストという成績のまま幕を閉じることになるだろう。ただそんなロイスへの慰めとなるのは、この夏に予定されていたユーロ2020が1年間延期となったことにより、2014年ワールドカップや2016年ユーロのような、代表におけるビッグトーナメントへの不参加という事態を今回は避けられたということだ。
 


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