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2020年06月13日

ジャンの加入が1年早かったら、バイエルンの7連覇は無かった?

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 徐々に支持者を集めてはじめている、まことしやかに囁かれている1つの仮説がある。・・・。仮にエムレ・ジャンが1年早くボルシア・ドルトムントに加入していたら?バイエルンの昨シーズンの7連覇は阻止できていたのではないか?今冬より加入したドイツ代表は、それほどまでのインパクトをチームへもたらしているということでもある。

 おそらく今週の土曜日の試合では、エムレ・ジャンは再び中盤でプレーすることになるだろう。それは自然の摂理ともいうべき当然の流れだ。前節のヘルタ・ベルリン戦では累積警告により出場停止にあったマッツ・フメルスの代役として、センターバックの位置でプレーした同選手は、果敢なプレーもみせ値千金の決勝弾もマークしてみせた。

 ミヒャエル・ツォルクSDは、「彼のもつその柔軟性こそが、彼自身を特別な存在としているんだよ」と評価。「だからこそ、我々はあれほどの投資を行ったのだ」と言葉を続けており、ドルトムントは守備のオールラウンダーを獲得するため、ユベントスへ移籍金として2300万ユーロを投じている。

 個人的にはディフェンダーとしてもプレーを得意とするが、中盤においても同様にその存在感を解き放っており、「エムレはDFから中盤まで、1つの試合の中で素早く切り替えることができるんだ。彼は様々なポジションで、チームにメリットをもたらしているよ」と、ツォルクSD。

 ジャンは今年の1月、ノルウェー代表FWエルリング・ハーランドと共に、ボルシア・ドルトムントへと戦いの舞台を移しており、それ以降にみせる活躍から、もしもこれが1年早ければどうだったのだろうか?との疑問の声も挙がるようにさえなった。昨季のドルトムントは一時、バイエルンに勝ち点差9をつけ首位にたったものの、わずかな期間のうちにそのリードを失ってしまっただけに・・・。

 加えてジャンの存在感はピッチ上のプレーだけに留まるものではない。26才のドイツ代表はさらに、たとえ不都合な内容であっても厳しく事実を口にし、必要に応じて批判の声もあげ、(若い)チームメイトが自身を見失ったときには手を差し伸べる。それは美容院を訪れ不名誉な形で注目を浴びたジェイドン・サンチョに対して、「もっと賢く、もっと大人になるべきだ」との助言を行ったことからもみてとれた。「物事に対して、もっと規律をもって行動すべきだ」まさにこれはサンチョにとって、的を射た発言だといえるだろう。
 


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