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2020年07月29日

サンチョ獲得目指すマンチェスターU、お金と時間巡る問題

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 ジェイドン・サンチョ獲得に向けて、マンチェスター・ユナイテッドに残された時間は、あと2週間。もしも十分な移籍金が手に入らないならば、ボルシア・ドルトムントが応じることは決してない。これが今回の移籍における、決定事項だ。

 交渉の余地は皆無だ。kickerから得た情報によれば、そのためマンチェスター・ユナイテッドでは、1億ユーロの大台から下げるための試みははかられていないという。ドルトムントのミヒャエル・ツォルクSDは「メディアの憶測の話」と距離をとったが、マンチェスター・ユナイテッドに残された選択肢はただ1つ。1億2000万ユーロを用意するか、さもなくばサンチョの獲得を見送るかしかないのだ。

 なお2016年にもドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOと、マンチェスター・ユナイテッドのエド・ウッドワードCEOは、ヘンリク・ミキタリアンの移籍交渉のために共に席についた。両CEOは欧州クラブ協会(ECA)のエグゼクティブ・ボードメンバーであり、互いを知り、そして評価する間柄にある。

 そして4年前にヴァツケCEOは、ミキタリアンの移籍によって、4200万ユーロ以上を手にする時になり始めて同意。これは当時、契約が単年しか残されていなかった選手の移籍金額としての最高記録だ。それ以来イギリスでマンチェスター・ユナイテッドは、結局は相手の要求を飲むのだと嘲笑を浴びることに。

 ただし今回のサンチョの問題についても、同様の展開が待っているかについては懐疑的にみられており、コロナ危機によって欧州全体が慎重にリスクを見極めているところであり、巨額の収益損失への懸念から大型移籍の成立は回避される傾向にある。加えてサンチョの移籍成立については、8月10日より行われる、スイスでのサマーキャンプ開始までの決着をつけなくてはならない。

 かつてはデンベレオーバメヤンが起こしたような問題への懸念は、サンチョに対してはクラブ内で特に上がってはおらず、一方でそもそもサンチョがタイトルを獲得するには、マンチェスター・ユナイテッドに移籍するよりも、FCリヴァプールへの移籍の頃合いを見計った方が高いのではないかとの意見も根強い。
 


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