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2020年08月16日

この夏ドルトムントが目指す、ディフェンス陣の改革

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 週明けにはバート・ラガツでの夏季合宿を打ち上げる、ボルシア・ドルトムント。新なシーズンに向け、ルシアン・ファヴレ監督からは主に2つの発見が見受けられる。その1つは公に対する明確な指摘であり、最初のテストマッチで起用した若い中盤について、それ以前の選手たちと比較し「プレーのテンポを上げ、時にドリブルで仕掛けたり、ラストパスを供給する中盤の選手の存在が重要なんだ。そのあたりで我々は物足りなかったんだよ」と語っていた。

 そしてもう1つがディフェンスラインを4バックに戻すことであり、そもそも1月のkickerとのインタビューで、指揮官は4バックを非常に好んでいることを明言。「ビッグクラブではどこでもそうプレーしている」とも付け加えている。ラファエル・ゲレイロによれば、特に監督からはそういった計画について選手への指示はなされていないようだが、今は一貫して練習試合でも4バックを採用。もう3バックを使うことは、あまり頭にはないようだ。

 それでも昨季に3バックを採用していたのは、アクラフ・ハキミ とラファエル・ゲレイロの両サイドバックに自由を与え、その背後で守備面のカバーを行っていくためであった。スピードはあるものの守備面に難があったハキミ にとっては、「相手のゴールに向かってプレーした方が、長い目でみた場合に良い」と判断。ただすでにインテルへと移籍しており、3バックに固執する必要性からは解放されている。

 ただ6得点3アシストをマークするなど、新たな役割でブレイクしたのは、ゲレイロも同様。これからはサイドバックに下がることになるが、ゲレイロは「監督の要求するところでプレーする」と前置きしつつ、「3バックが一番好きなシステム」であるとも明言。「前に仕掛けていく余地を与えてくれるからね。背後には常に誰かがいてくれてサポートしてくれる。」と言葉を続けた。

 その一方で1月にユベントスから加入し、時にCBでプレーすることはあってもボランチに固定されていたエムレ・ジャンは、ほとんどの練習においてCBコンビを形成、土曜朝に行われた最終調整(ピッチの半分での10vs10)でのみ、ボランチとしてプレーしている。

 これで今まで3つあったセンターバックの先発争いについては、今シーズンからは2つを巡って、前述のエムレ・ジャンと守備の要のマッツ・フメルス、昨季は不振からマヌエル・アカンジに代わりCBに入ったウカシュ・ピシュチェク、3バックになって活路を見出したダン=アクセル・ザガドゥら5選手の争いに変わった。ただしピシュチェクについては、右SBの争いにも加わることになる。
 


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