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2020年09月28日

ドルトムントの若き至宝たち、試練乗り越え一皮むけるか

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 ボール支配率は80%、パス成功率は91%、そしてシュート数では18vs6と、ほぼ全てのスタッツにおいて、FCアウグスブルクを圧倒して見せたボルシア・ドルトムント。試合後にTV局スカイに対して、「僕たちは非常に良いプレーを随所で、たくさん見せていた」と振り返る、マッツ・フメルスの言葉は同調できるものだと言えるだろう。

 しかしながらこの日に主将を務めた元ドイツ代表CBは、特にオフェンス面での不足についても指摘しており、「チャンスの数という点ではあまりに物足りなかったと思うし、その中で掴んだチャンスさえも活かすことができなかった」とコメント。自身もまた相手GKギキーヴィツに阻まれており、最終的には0−2での敗戦を喫している。

 この試合でもルシアン・ファヴレ監督は引き続き、20歳以下の若手4人衆を先発に起用した。20歳のストライカーコンビのハーランドサンチョ、そして17歳の中盤コンビのベリングハムレイナである。だがここのところ高く評価されてきた若武者たちは、この日はアウグスブルクが見せるフィジカルな守備陣を前に崩すことができず、またラストパスの精度という点でも欠けていた。

 このアウグスブルク戦では本来ならば意気揚々と臨んだはずの、ハーランドにとってもそれは同様。252日前のブンデスデビュー戦では、ジョーカーとして1−3という場面から投入され、23分間でハットトリックをマーク。5−3と勝利に導いていたものの、この日は19回のタッチ数と2本のシュートに止まり、明らかに有利に試合を展開していたはずのドルトムントの前線において、その輝きを解き放つことができていない。加えて相手DFハウウェーレウと揉み合った際に、ブンデスリーガでは初となる警告をも受けている。

 これにより若き力で大いに注目を集める中、バイエルンからタイトル奪還を目指すシナリオも描くドルトムントにとっては、ブンデス第2節にして早くも、FCアウグスブルクの前に予定外のつまづきを味わう結果となった。だがこれが逆に功を奏するかもしれない、そう指摘するのは、メメト・ショル氏。ショル氏はこの若手中心のチームが、ファヴレ監督曰く「受け入れなくてはならない敗戦」を経て、むしろ一皮剥ける可能性もあるとの見方を示している。

「CLグループステージの準備はできていない」


 その一方で今週の木曜日には、チャンピオンズリーグのグループステージにおける組み合わせ抽選会が行われるところだが、しかしながらミヒェエル・ツォルクSDはまだ未解決となっている問題点を挙げている。「実際のところ、これらの試合を行っていくための、法的な前提条件がまだ満たされてはいないんだ」と、フランクフルター・アルゲマイネ日曜版に対してコメント。「仮に水曜日にCLが危険地域にて行われた場合、そしてそれはおそらく参加国の半分以上の大都市で言えることだと思うのだが、それからまた土曜日にもプレーができるように土台作りをしていかなくてはならない」と語った。
 


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