ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2020年10月19日

宿敵シャルケファンから人種差別も、15才ムココは大人の対応

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 ブンデスリーガU19第3節(実質的にはリーグ戦2試合目)の宿敵FCシャルケ04とのダービーマッチでは、若干15才ながらボルシア・ドルトムントの主将を務めるユスファ・ムココが、今季開幕から公式戦3試合すべてでハットトリックとなる、この日の総得点全てをマークして3−2で勝利に貢献。だがその裏では一部の相手ファンから、人種差別的な発言を浴びせられる場面も見受けられていた。

 その後にシャルケではクラブ公式ツイッターにて、「一部のファンによる、ユスファ・ムココ選手に対する発言について、我々はここに謝罪致します」と投稿。「熱いダービーということがあっても、このような侮辱行為に対して我々は厳しく非難し、断固として拒否するものであります」と言葉を続けている。「それ相応の対応をしていきます」

 ライブストリーミング越しからも、ムココが後半62分にハットトリックを決めた後、スタンドのファンから何度も侮辱的な発言が聞き取れており、日曜夜にスカイへ出演したヨッヘン・シュナイダーSDは「できうる限り厳しく非難すべき問題」と述べ、改めて謝罪をすると同時に、特に観客は300人しかいなかったことから該当者の割り出しへの期待感も示した。なおドイツサッカー連盟は週明けから調査を開始するとしている。
 
 一方でムココは試合後に、自身のインスタグラムにて写真と共にメッセージを掲載、そこには、「僕はこの肌の色に生まれてきたことを、誇りに思っているし、それがこれからも変わることなどないよ」と綴られていた。前日には国営放送にてヴァツケCEOから、特にその内面性について賛辞を受けているムココは、来月20日に16才の誕生日を迎えることから、それ以降からはブンデスリーガ、そしてチャンピオンズリーグの舞台でもプレー資格を得ることになる。


  • ブンデスリーガ・各チーム情報