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2020年10月21日

ラツィオ戦での不甲斐なさに、苦言が止まらないドルトムント

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 ラツィオに1−3で敗戦を喫した後、主将のマルコ・ロイスは「ちょっとした部分が違いとなってしまった」と振り返ったが、だがそれが本心ではないと明らかになるまで時間はかからなかった。それから不足部分の列挙が止まらないほどの失望感を露にしており、「最前線にあまり選手はいなかった。パスゲームもよくなかったし、それはゲーゲンプレスに関しても言えることだ」と、スカイに対してコメント。「今日はチームとしてまとまりに欠けたプレーをしてしまった。うまく守れなかったし、敗戦にふさわしい内容をみせてしまったよ。」と、言葉を続けている。「僕もチームもよくなかった。今日の僕たちには、何もかもが不足していた」

 そんな中でこれからドルトムントでは、ドイツで最も大きな盛り上がりをみせる宿敵シャルケとの『レヴィアダービー』(10月24日)、王者バイエルンとのドイツ頂上決戦(11月7日)に挟まれる形で、CLゼニト戦(10月28日)とブルージュ戦(11月4日)と、代表戦期間まで大きな重圧のかかる展開が待ち構えているところだ。「こんな戦いぶりでは、これからの戦いでも持ち堪えてなどいけないよ」」と、プロ選手部門セバスチャン・ケール氏は厳しく批判。

 「あまりに非道いものだった。こんなCLでのプレーは許されるものではない」とコメント。「規律に欠けていた」こと、「負傷離脱が重なったこと」、「対人戦でしっかり臨まなかったこと」「待ちすぎたプレー」、そして「意欲に全く欠けていたこと」などを列挙した。「我々はこれが戦いであることを認識しなくてはいけない。もっと走って、もっと戦わないと。やりたいことはやれないと。週末には別の姿を期待している。シャルケ戦は今回とは異なりまた盛り上がる試合なのだ」


 対戦前には、ラツィオはむしろ状態の低下が指摘され、逆にドルトムントでは週末のホッフェンハイム戦で一部選手を温存するなど「我々には十分なフレッシュさがあった」にも関わらず。そのためファヴレ監督自身も、今回の結果には納得がいかず、ポジティブな部分は「あまり挙げられないさ。そりゃそうだろう」とコメント。「非常に失望している」と述べ、「存在感を示せなかった。何人かがそうなるだけで難しくなる。ラツィオ戦ではそれが出たんだ。守備も走行も不足していた。多くの選手が悪かった」と説明。「守備ではもっと忍耐強さが必要」であり、「連帯責任だ、守備だけの問題ではない」と強調している。もはやドルトムント関係者にとって、この日を境に課題が山積みとなったことへ、疑いの余地のないものだろう。


 その一方でこの日に先制点を決めたチーロ・インモービレに対しては、戦前と同様にやはり、かつてうまくいかなかった古巣ドルトムントの話題へ及ぶこととなったが、同選手はただ「強敵」を相手にしての勝利に喜びをみせており、特にサンプドリア戦での敗戦後とあって「ああいう試合も必要だったのだろうね。完璧な試合ができたし、今回のパフォーマンスにはとても満足しているよ」とコメント。久々のCLの舞台に「最高の気分さ」としつつ、ドルトムントについては「これまでにも口にしてきたけど、移籍のタイミングがよくなかったと思っている。ただ批判の声には何も言うつもりはない。賛辞を受ける時、そして批判を受ける時がどういう時なのか、それをちゃんとわかっているから」と言葉を続けている。
 


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