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2021年01月26日

セットプレーでの失点止まぬ、ドルトムント

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 見せ方によっては、ネガティブな数字もポジティブなように見せることも可能だ。例えばボルシア・ドルトムントの場合、セットプレー以外、つまりは試合の流れからの失点数としてみれば、今季ここまで13失点のみを喫しており、これはライプツィヒ(12)とヴォルフスブルク(11)に続く低さを示しているところ。だがむしろだからこそより致命的となるのが、それと同じだけの失点数を、セットプレーから許しているという事実だ。

 その数字は現在最下位に沈むシャルケに次ぐ多さであり、週末に行われたボルシア・メンヒェングラードバッハでも改めて露呈された問題でもある。「自分たちを苦しめ、結果を手にする機会を自ら手放してしまっている。もしもグラードバッハ戦にて2失点目を喫していなければ、別の展開もみられたかもしれないのに」と、有資格選手部門セバスチャン・ケール担当はコメント。

 最終的に2−4と敗戦を喫することになるこの試合では、ドルトムントはそのうち3失点をセットプレーから許しており、ミヒャエル・ツォルクSDも「4点も許してしまえば、結果どうこうという問題ではない。あまりにも簡単に失点を許しすぎている」と苦言を呈した。

 セットプレーの守備における集中力の欠如、軽率なプレーについては、1ヶ月前のウニオン戦での敗戦後にも、マッツ・フメルスが「どれほど勝利を望んでいるか、という気持ちにも関係するものだ」と指摘。完全フリーの状態で相手DFに決められたことに「まったく理解できない」と述べ、「とにかく自分で傷つけてしまっている状況。この敗戦の責任は自分たちにある」と言葉を続けている。

 コーナーキックの際にドルトムントでは、明確に役割担当を分配したマンツーマンで対応しており、上記のゴールにせよ、グラードバッハ戦でのテュラムにせよ、いずれも個人によるミスが招いたものだった。一方でPA付近でのフリーキックに関しては、テルジッチ監督はゾーンディフェンスを採用しているのだが、「それで何もしなくて良いという意味ではないよ」とツォルクSDは批判。

 ルシアン・ファヴレ監督時代では長く続くこのセットプレーの問題も、4試合連続でセットプレーからの失点を避けられたことで改善がみられているように思われたが、しかしながらこれから今季セットプレーでわずか3点しかとっていないアウグスブルクとの対戦を前に、改めてこの問題点の大きさが浮き彫りになってきた格好。ちなみにそのアウグスブルク3点のうちの1つが、やはりドルトムント相手から決めたものであり、前節にフェリックス・ウドゥオカイによって頭で決められている。
 


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