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2021年02月05日

ドルトムントのテルジッチ監督「むしろソフトの問題だ」

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 確かに先日行われたドイツ杯16強SCパダーボルン戦では、ドルトムントは無事にベスト8入りを確定させるというミッションを遂行することはできた。だがこの過密日程の中で、不必要な形で延長戦を戦ったという事実、チームに残された課題もみえたことは明らかであり、試合後にテルジッチ監督が一貫性を求めたことに驚く必要はないだろう。ただ「メディアでは1つの解決策を求めるものだが、しかし単純にはいかない場合の方が多いものだよ。選手はマシンではないからね」とコメント。つまりはハード部分よりも「ソフトの問題、感情などに影響されている」場合も多々あるということだ。

 そういったことを踏まえながら、今回の試合でみせたような浮き沈みの激しいパフォーマンスの安定化を模索している指揮官は、改めて「我々が求めていることは、週末の試合のみならず、ウィークデイに行われる練習中にも及んでいる。そういった日々を単発ではなく積み重ねていくことが大切なんだ」と説いた。逆にその一貫性を武器にするのが、今節対戦するフライブルクである。「ホーム戦では非常に安定しており、激しさと結束力を持つ合わせている。チームとしてやるべきことをやっているチームだ。」と賛辞を送った。「ただ我々も自分たちに自信はある。勝ち点3を持ち帰るという信念をもってこの試合に臨むよ」

ヘイニエルやムココらにも影響

 こういった不安定な戦いを展開するドルトムントでは、今回のパダーボルン戦のように一気に試合を決定づけるのではなくむしろ、接戦となることが多く続いており、そのためブンデスリーガ最年少デビューを果たしたばかりのユスファ・ムココや、レアルから加入したヘイニエルなど、若手選手をなかなか起用できない日々が続いている。特にヘイニエルについては、レアルからのレンタルということから、早期に契約を解消し出場機会を得られるクラブへの移籍の可能性も取り沙汰されているところだが、テルジッチ監督は「ゲームのリズムを掴めていない選手に、5分程度の出場機会を与えたところで、どれほどの意義をもてるだろうか」と疑問。

 当然ながら指揮官として「できることならば、全ての選手にアピールのための時間を与えたいとは願っている」ところであり、「ユスファの成長には非常に満足している。彼は常に向上心をもって取り組み続けており、きっと近いうちに大きな戦力になってくれると確信している」上に、「ヘイニエルも、確実にチャンスを得ることになる」「言語面もサッカー面でも賢明に取り組む、非常に才能あふれる選手」と評価。加えてユースの指導も行ってきたテルジッチ監督にとっては、若手選手としての難しさをよく理解することから「すぐにその努力に報いてあげられないのは心苦しい」とも吐露しているが、うまくバランスをとれなければむしろ、チーム全体へ危険をもたらしかねない怖さもあるのだ。
 


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