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2021年03月11日

テルジッチ監督「信じられないほどに素晴らしい気分」

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 これほどまでの大きな安堵感を実感できるようになるまで、人間というものはしばらくの時間の猶予が必要なものだ。2017年以来となるCL8強入りを果たしたボルシア・ドルトムントに選手たちにとっても、翌日になってようやく実感ができてきているようで、エディン・テルジッチ監督は「どれほど自分がエキサイトしていたのか、それはたくさんのビデオや写真をみて確認することができたよ」と明かした。「試合終了のホイッスルが鳴った瞬間は、信じられないほどに素晴らしい気分に浸ることができたよ。ただ2013年のマラガ戦の時もそうだったけどね、あの時はスタンドからみていたが、この感覚はたまらないものがあるね」

 2013年のCL準々決勝マラガ戦では、ドルトムントは試合終了間際の大逆転劇によって見事4強入り、最終的に決勝進出をも果たすことになるのだが、ただ今回のセビージャ戦は8強入りであり、試合展開からもそこまで比較しうるものではないかもしれない。だがセビージャとの初戦を迎えた頃、ドルトムントでは不振の真っ只中にあり、加えてローゼ監督の来季就任が発表されるなど、まさに激動の時間を過ごしていたところだった。だがそこから先日のバイエルン戦での敗戦を除いて全勝。競技面における追い風となるだけでなく、コロナ危機にあって財政面でも、クラブへ貴重な臨時収入をもたらしている。

 昨年12月に突如として監督へと昇格し、リーグ戦、ドイツ杯、そしてCLと過酷なタスクを担い、それと同時に不振による外部の雑音や、内部でも進退問題に揺れてきたテルジッチ監督が、来季よりACへと復帰する決断を下し、そして今、クラブへの愛を感じさせる言葉を口にしていることが、ドルトムントのファンたちからも高く評価されているところだ。そして「最後まで全員がチームのために全身全霊を傾け取り組むならば、きっと多くのことが可能になる」というテルジッチ監督の期待は、今回改めて再確認されたことだろう。そしてこれを勢いに変えて、後はリーグ戦での巻き返しに結び付けたい。「火曜のセビージャ戦のような夜を、来シーズンではファンと一緒に迎えられるように、全力を尽くします」と意気込みをみせた。
 


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