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2021年05月03日

今夏の移籍市場における、サンチョとハーランドの状況の違い

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 負傷により急遽欠場となったドイツ杯準決勝において、観客席から見守っていたエルリング・ハーランドは同僚たちと一喜一憂を共にし、共に懸命に戦う姿が見受けられた。この激動のシーズンにあってもしも、ドルトムントがCL出場権獲得、さらにタイトル獲得を成し遂げられれば、それはサプライズともいえる成功となる。その最後の一押しへハーランドの活躍を期待したいところ。移籍騒動に揺れながらもピッチの内外でみせる精力的な姿に、首脳陣も特に移籍を無理強いする兆候はないと見ているようだ。

 だがそれを仮に成し遂げられたとしても、ハーランドの周囲が静かになることはないだろう。代理人を務めるライオラ氏は毎日のように話題を振りまいており、一方でコロナ危機によって特に大手クラブは厳しい状況にあり、多くのことが後回しにされることが見込まれる。何よりスーパーリーグはその問題の大きさの現れだ。そのためより高い収入を求める選手・代理人たちにとっても、計画性を見出すことは決して容易なことではない。

 それはすでに昨年でも見て取れたことだ。ドルトムントとの間で移籍を認める条件について明確に合意していたジェイドン・サンチョだったが、それを満たせる受取り手を最終的には見出せなかった。この夏にも紳士協定は存在しており、時期と条件がマッチすることなれば、サンチョにはこの夏にも移籍する可能性はあるだろう。だがハーランドにはそれがない。そのためライオラ氏は、声高に話題を振りまいていく必要がある。
  


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