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2021年05月24日

「黒と黄色のレジェンド」ピシュチェクのフィナーレ

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 そして本来であれば、この上ない盛大な声援が送られていたであろう、シグナル・イドゥナ・パークの観客席には、コロナ感染により引き続き不在となったファンたちの代わりに、数多くの別れのメッセージが掲げられている。「永遠の無仲間、11年間の戦い、情熱、そして感動をありがとう」「永遠のボルシア。リーグ制覇、国内カップ優勝、ダービーの英雄、何よりその忠義はどんなお金よりも価値がある。ありがとうウカシュ、黒と黄色のレジェンド。」

  母国語であるポーランド語、そしてドイツ語でも、その11年間に渡るボルシア・ドルトムントで迎えた382試合目に、称賛と感謝の言葉がウカシュ・ピシュチェクへと寄せられていた。長年に渡り右サイドバックで君臨し続けてきた元ポーランド代表は、この試合ではあと一歩で惜別弾という自ら花を添える絶好機を逃しはしたものの、最後までしっかりとしたパフォーマンスをこの試合でも披露。

  2010年に、当初は決定力のあまりないストライカーとしてヘルタから加入した同選手は、その資質を見抜いたクロップ監督によってサイドバックへと転向。以降、2011年に主力選手としてブンデス制覇。2012年には国内二冠、2013年にはCL決勝の舞台に立つなど、世界最高のサイドバックの一人とも評された男は、「今日のことは一生の財産になる。これは本当に特別なこと。本当に素晴らしいことだ」との言葉を残し、ドルトムントの地を後にした。
 


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