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2021年07月01日

ローゼ新監督、ハーランドをザルツブルク時代に起用しなかった理由を説明

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 ボルシア・ドルトムントにて木曜午後に行われた就任会見にて、ミヒャエル・ツォルクSDはマルコ・ローゼ新監督について、「現代的な攻撃的サッカーを信条としドルトムントにマッチした人物」と表現。「ザルツブルク流のカウンタープレスやスイッチプレーなど、守備面で求められるプレーと攻撃面で創造的な解決策を見出す、バランスが非常に良い」との評価を述べた。「選手やチームを育成し、成功を収めることができ、人間的にも良いものがあって、チームプレーヤーだよ」

 そのザルツブルク時代の教え子だったのが、現在ドルトムントで大活躍をみせるエルリング・ハーランドだ。ただ2019年1月にモルデFKから18歳の時にザルツブルクに加入するも、負傷もあって最終的にはローゼ監督の下では思うように事が運ばなかった。その時について、指揮官は「まずは彼を鍛えて行かなくてはならなかった。」と振り返る。「彼は新しいプレースタイル、システムに慣れていかなくてはならなかったんだ。そしてチームはダカやダブールと共にとても好調で、エルリングにとって容易な状況ではなかった」

 結局その半年間ではわずか2試合の出場のみにとどまることになるのだが、それでもローゼ監督は「彼がどれほど積極的にに、熱心に取り組んでいたか。パフォーマンスを発揮して、チームのために貢献し、またあの若さで苦境から乗り越えてきたのか」と強調。「あれは並大抵のことではない。彼がいかに集中して取り組んでおり、そして明確な目標をしっかりと掲げているかが見て取れる」と賛辞を送っている。

 そしてそのシーズン終了後にローゼ監督はグラードバッハへ、そしてハーランドはマーシュ監督の下で大きなブレイクを果たす事になるのだが、「ローゼ監督がいなくなってから、彼はようやくプレーをさせてもらえるようになったね」とローゼ監督自身がニヤリ。そして「この2年間についてどのように表現すべきか。ロケットだろうね。ただそれでも今いる立ち位置に彼は見合うだけの選手。我々としてはもちろん、これだけの選手がチームにいることを、とても幸せに思っているよ」と語った。

ローゼ監督が目指すサッカー「ワーカー・フットボール」


 その一方でローゼ監督は、「ドルトムントには”ワーカー・フットボール”が似合う。つまり精力的に走りボールを奪い、スタジアム全体を味方につけるということ」そして「いいサッカーを見せて相手を圧倒する志」も指摘。さらに「選手たちがやりやすさを感じることも重要だ」と説きつつ、守備面について「3バックと4バックをマスターしたい」との戦術面での柔軟性も求めている。「昨季は失点が多かったので、守備面を安定させていきたい」

 そのためには6週間の時間がまだ残されてはいるのだが、しかしながら代表参加の選手たちに加えて、昨季途中から指揮をとりAC就任が期待されていた、エディン・テルジッチ元監督も不在に。これからTDへの就任が発表されており、このことについてローゼ監督は「ぜひ残ってもらいたかった。彼の資質を思えばとてもフィットしていただろう」と見るものの、「専門家として幅広く活動したいと、私にも信頼できる形で説明してくれた。それを私はリスペクトしている」との考えを述べた。
 


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