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2021年08月15日

ヴィツェルの”CB起用”に見る、ドルトムント中盤の展望

Borussia Dortmund
ボルシア・ドルトムント
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 ブンデスリーガ開幕戦後、ボルシア・ドルトムントのマルコ・ローゼ新監督は、この日キャリア2度目となるセンターバックでプレーした、アクセル・ヴィツェルについて「彼の年齢であれほどの大怪我をしたにも関わらず、今夏のユーロに出場しそこから最高の状態で復帰するということは、いかに彼がプロであるかを指し示している」と称賛。敢えて不慣れなポジションで起用したのは、相次ぐ守備陣の離脱に対応をしてのものであり、考えながらリスクをかけていった結果だった。「支配力を醸し出したかった。そこでボールへの落ち着きやクオリティが求められ、これはアクセルだから行った決断なのだよ」

 しかしこの点について、今回の試合から2つの点が垣間見える。まずフランクフルト戦でみせた今回のドルトムントの攻撃的スタイルは、逆にどれほどのリスキーであるかも暗示しており、最初の仕掛けが功を奏さなかった場合は、守備面で相手の付け入る隙を与えないように細心の注意を払って行かなくてはならないこと。そしてヴィツェルに期待した今回の”戦略者”としての役割は、ローゼ監督が掲げるパワーサッカーの中盤において、部分的にしか求められるものではないということだ。つまりローゼ監督が強調する「物事をコントロールしているかを見渡すための選手」の1人がヴィツェルなのかもしれないが、ただそれは常に求められているわけでもない。
  


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