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2022年07月24日

新生ドルトムントが導入目指す『3バック』

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 このシーズンよりボルシア・ドルトムントではマッツ・フメルスに加え、ニクラス・ズーレとニコ・シュロッターベックという2人のドイツ代表CB加入。この3選手のうち2人が先発の座を射止めるとみられていたものの、しかしながら先日のビジャ・レアル戦では3人全員が揃い踏みで出場していた。実際にこの夏テルジッチ新監督は熱心に、3バックについて取り組んでおり「3バックは基本的にアイデアの1つとなるものだよ。」と明かす。「我々には3人の非常に優れたセンターバックがいるんだ。そして代表や以前のクラブで3バックには慣れているよ。ただまだ3人一緒というのはあまりないのでね。取り組みとして多少の変更点はあるし、練習のみならず海外の強豪クラブと対戦することで、全体を試していくことが重要だったんだ。」

 贅沢な布陣を最大限に利用することは当然ながら理解できることだが、この3バックにおけるマイナス点を挙げるとするならば、逆に誰かが欠場した時についてだろう。移籍濃厚とみられるアカンジ以外、本職ではないエムレ・ジャンと若手スーマリ・クリバリしか控えていない。またドルトムントではほとんど3バックを採用したことがない。それでも両サイドバックをより攻撃的に配置する策は引いてくる相手に採用できるものであり、特にゲレイロのような攻撃に強みのある選手にはメリットだ。3バックも常に1人がビルドアップに関与し、時にロストしても他の選手がカバーしてくれる。「でもそうしないようにしないとね。ビルドアップでちゃんと責任あるプレーをみせないと」とシュロッターベック。

 昨季に露呈したロストからの失点の多さを考えれば、それが重要な課題であることは言うまでもない。今回のビジャレアル戦では前半終了前に不用意な失点がみられてしまった。ただビルドアップ、さらには守備における取り組みという点において実技試験は合格といえ、テルジッチ監督は「前半はボールを持った相手にチャレンジし続け、そこでうまくポジションをずらすことができていた」と評価。「前線にもっていくところまでは良かったんだ。ただそこでは効果的な解決策ではなくセクシーな解決策を複雑に模索したことは気に食わないが」それでも、重要な部分について今回の3バックからは説得力があった。「相手にあまり隙を見せていなかったね」と語った。
 


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