ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2019年08月23日

「ジャーナリストより動かない」レビッチ、移籍の可能性が再燃

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 一度アンテ・レビッチを乗せてしまうと、どうなるのか。それはすでにアイントラハト・フランクフルトファンにとっては、特に昨年の5月18日に行われたドイツ杯決勝、バイエルン・ミュンヘンを相手に2得点を決めタイトル獲得に貢献した、あの試合からみても明らかだ。昨シーズンではハーラー、ヨヴィッチと共に、フランクフルトが誇る強力3トップの一角を担ったクロアチア代表だったのだが、しかしながらその一方でレビッチのパフォーマンスには気まぐれさも。

 もっともそのことをうまく言葉で表現したのは。2017年に同じクロアチア人の指揮官、ニコ・コヴァチ監督がメディアに対して、嘲笑気味に語ったこの言葉だろう。「時に彼は練習で非常に精力的に走る姿をみせるのだが、時に彼は周りでみているジャーナリストの皆さんよりも、動かないことがある」確かにこれはいくらなんでも大げさとはいえ、しかしながらこの日の前半でみせたレビッチの動きよりも、この日の午後からジャーナリストが動いていた距離の方が長かったかもしれない。

 この日に行われたヨーロッパリーグ・プレーオフ初戦シュトラスブール戦にて、トップの位置で先発出場したレビッチは、実際にまったく目立つことなく、試合後にはアディ・ヒュッター監督より辛辣な批判を受ける結果に。「あのようなパフォーマンスには説明がつかない。らしくないプレーだったよ。彼の試合に臨む姿勢、動き、見せていたものはいずれも、私が好意的に見て取れるものではなかった」

 そう語った指揮官は、さらに「敢えて擁護を試みるならば、おそらくトップの位置では良い感覚を覚えられないのだろう。だがELがかかったプレーオフでの戦いなのだ。選手からはとにかく精力的なプレーを期待していた。それが彼には見て取れなかったんだ。だから交代したんだよ。ハーフタイムに彼からの申し出はあったが、それでも交代しただろうさ。我々が期待していたパフォーマンスではなかったからね」と、RTLニトロとのインタビューで言葉を続けた。

 「確かにアンテを1トップでプレーさせることには、大きなリスクがある。彼はむしろ交わすプレーを好む選手であり、常にボックスに構えている選手ではないのだ。ただ鎌田大地、そしてミヤト・ガチノヴィッチの2選手を起用したかったんだ。彼らはカウンター時に相手をオフェンスでダメージを与えられるのでね。それにボール奪取の中でもしっかりとプレーしてくれる。それが開始当初ではうまくいっていた。アンテは確実に、もう一人のFWを求めている選手だよ」

 そして、さらにヒュッター監督は「ここに残りたいなら、それなりのものをみせてくれないと。それができないなら、我々は答えを模索することになるさ。一人の選手のせいで、敗戦を喫している場合ではない」ともコメント。これによりアンテ・レビッチの移籍が再燃することになるだろう。同選手に対しては、幾度となくイタリアのクラブからの関心が伝えられている。

 それでもフランクフルトにとっては、昨季の3トップうちの2選手、ヨヴィッチとハーラーの適切な穴埋めを見出せていないこと、そしてレビッチ移籍の際にそれにも適切な穴埋めを模索していくことを考えれば、バス・ドストの獲得に迫っている状況とはいえ、大きなリスクを伴う動きとなってしまうことだろう。また鎌田大地は、この日の試合では、フランクフルトにとってベストプレイヤーとしての活躍をみせていたが、ガチノヴィッチは「少し負傷があった」(ヒュブナーSD)とはいえ、パスミスやロスト、決定力の欠如など精彩を欠くパフォーマンスを露呈していた。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報