ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2019年11月09日

フランクフルト:誤審、ロスタイム被弾、遠のいたGL突破への道

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 「今回の試合はトーナメントのようなものだ」ヨーロッパリーグGL第4戦スタンダール・リェージュ戦を前に、そう語っていたアイントラハト・フランクフルトのアディ・ヒュッター監督。確かにこの試合では、グループリーグ突破まであと1得点という時間帯が30分近く続いた末に、逆にロスタイムに決勝点を奪われ、直接対決で3位転落を喫するという「トーナメントでの敗退」にも似た悔しさを味わう結果となってしまった。
  
 確かに終了間際にコスティッチのビッグチャンスから、一転して守備に周った際にバランスが崩れ、土壇場で失点を喫したことについて、ジェルソン・フェルナンデスは「不必要なものだった。あれは良くなかった。攻撃的にプレーはしたいけど、でもちゃんと守備も忘れてはいけない」と指摘。幾度となく勝利のチャンスはあっただけに、「負けたのは、主審のせいじゃないと」と強調した。

 主審のせい?そうフェルナンデスが口にした理由、それは途中から投入された鎌田大地がFKを獲得し、それをコスティッチが直接ゴールへと沈めた僅か4分後の出来事のことだ。パシエンシアがうまくボールをキープし、そしてそれをフリーのローデ繋いだ際、PAギリギリのところでライフィスに止められた、その場面でのことである。

 その際に主審を務めたスロヴェニアのマテイ・ジャグ審判員は、ファウルであったのか?PKかFKか?決定期を意図的に止めたことでの退場か?そしてそもそも、一体誰がやったのか?その全てが把握できておらず、アシスタントらとの協議の末に、奇妙な結論へと達した。

 フランクフルトのフリーキックで、提示されたのは警告であり、そしてその該当者は無関係だったツィミロットだったのだ。「あれは誤審だよ」とヒュッター監督は苦言を呈しており、そもそも「最後の守備の選手ということで、あれは退場だ」としつつ、「少なくとも彼自身に対して、警告くらいは出されるべきだっただろう」と指摘。

 仮にツィミロットに警告が出されていればどうなったのか?それ以前に既に警告を受けていた同選手は、その時点でいずれにせよ退場処分になっていたということ。そんな”取り違え”判断にフランクフルトは苛立ちを募らせており、特に同点とした直後でまだ20分以上残されていたことから「数的有利であれば、もっと戦いやすくあっただろう」とヒュッター監督は語った。
 
 フランクフルトの苛立ちは、これだけに留まるものではない。終了間際のチャンスをものにしていればGL突破が確定したにも関わらず、逆に敗戦を喫したことにより3位転落。しかも次戦のフランクフルトの相手はアーセナルであり、結果次第ではアーセナルがこの時点でグループリーグ首位を決めている可能性もある。そして最終節にそのアーセナルと対戦するのが、現在2位のスタンダールであり、「今はスタンダールの方が、うちよりも良い立場にある」と指揮官も認めた。

ヒュッター監督「もっと、期待していた」


 そして金曜日に行われたプレスカンファレンスでも、ヒュッター監督の苛立ちは治らず、「非常に悪いミスジャッジだと思う。かなり見やすい位置に主審はいたんだ。にも関わらずまったく判断ができていない状況にあった事自体、説明のつかないことだし、厳しく批判していいだろう。」と述べ、「だからVAR推奨派なんだ」とコメント。

 ただそれでも「苛立ち」を感じるは選手たちのパフォーマンスであり、カウンターからの決定機から逆襲を受けた際の守備陣に対してのものであり、「中央はカバーできたし、もっとうまく守らなくてはいけなかった。」と語った。「この試合では、もっと期待していたのだがね」
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報