ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2020年02月08日

年明け5試合で4勝1分、システム変更で復活遂げたフランクフルト

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 ブンデスリーガ第21節の幕開けを飾った、金曜日のフランクフルトvsアウグスブルク戦では、およそ1時間に渡り力強いパフォーマンスをみせつけたフランクフルトが、本拠地の観衆の前で5得点をマークする大勝をおさめた。フレディ・ボビッチ代表は「厄介なチームを相手に、良い戦いをみせてくれた」と評し、「今回の5−0という結果は、我々にとって非常に好影響をもたらしてくれるものだよ。特にヨーロッパリーグでの戦いが控えるなど過密スケジュールの中にあるわけだからね。当然ながら順位表でも言えることさ、たださらに我々としては取り返していかないといけないが、今回は非常にうまくやってくれたよ」と語っている。

 今年に入って公式戦5試合で4勝1分。しかもそのうち2勝は、前節まで首位を堅持し続けていたRBライプツィヒからのものであり、火曜日のドイツ杯ではそのライプツィヒを撃破。見事8強進出を果たしている。「ようやく休息をとることができたからね」と、EL予選も含め、ブンデスリーガ内で最多の試合数をこなしてきた同氏はコメント。残留争いも見えてくる中で、周囲からの批判や「パニックの声に関しては、笑うしかなかったよ」と語ったボビッチ氏は、「我々は落ち着きを保ち、このチームに対する信頼を持ち、そして彼らの力と、まだ十分に時間が残されていることを理解していた。当然、そこには運も求められるが、それを掴むために努力をしている。選手たちの戦いぶりもあるが、また運にも恵まれているところがあるのも確かだよ」と強調した。

 一方のヒュッター監督は、この後半戦でみせている快進撃に、「ここまでは予想してはいなかったさ」と喜びをみせ、「今は、また幸運の女神が微笑んでくれている。しかしそのために頑張っているのだし、だからこそ、今の我々はこの場所に立つことができているんだ」とコメント。しかし運のみならず、今年から4バックに修正したことが攻守に渡り好影響をもたらしていることも確かであり、守備への負担が緩和されたフィリプ・コスティッチが復活。さらに右ウィングでは、ティモシー・チャンドラーが自身初の1試合2得点をマークするなど、後半戦だけで実に4得点をもマーク。同選手は「これまで僕はシーズンで2得点しかしたことがなかったけど、これで4得点目をマークすることができたね。本当に素晴らしい気分さ。もっと得点を重ねられるといいね。ブンデスでの初のドッペルパック(1試合で2得点を決めること)は最高だよ!」と語った。

 
 また守備面についても、ヒュッター監督は「あまりに失点が多すぎるという結論へ至った。特に前半戦での最後の7試合で、平均2失点を喫するというのは多すぎる。」と述べ、「それが今は、0.86にまで減少した。バランスを見出す必要があったし、だからアブラームとヒンターエッガーの二人を、センターバックとして選択したんだよ。両選手ともに非常に対人戦と空中戦に強く、スピードもある。そして彼らは見事なプレーをみせてくれているね」 

 そしてもう1つの朗報が、長谷部誠だ。これまでは3バックのリベロの位置で定位置を確保していた元日本代表主将にとって、4バックへの変更はその役割を失うことを意味していたのだが、しかしながらドイツ杯16強ライプツィヒ戦、そして今回のアウグスブルク戦での前半30分過ぎからアブラームと交代で投入された際も、この新システムのボランチとしての役割を見出すことができた。「本当によくやってくれたし、とても安定感をもたらしてくれたね」とヒュッター監督は評価。

 さらにその長谷部に代わって、ボランチからセンターバックへと下がったシュテファン・イルザンカーは、そのポリバレントさを改めて実証しており、アブラーム(内転筋の負傷)の代役として同じオーストリア代表で、そしてザルツブルク時代に共に戦ったヒンターエッガーと共にCBコンビを形成。今シーズン4度目となる、無失点での勝利に貢献している。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報