ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2020年09月16日

鎌田大地が延長会見:目標、長谷部誠、監督、そしてハワイ

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 アイントラハト・フランクフルトでは2週間前に、アディ・ヒュッター監督が2023年まで契約を延長したことを発表していたが、この日に日本人MFはそれに追随した。

 同クラブは本日水曜午前9時という早い時間に、鎌田大地との契約を同じく、2023年まで延長したことを発表。日本を意識したアレンジとも受け取れるかもしれないが、ただフランクフルトにとって重要なことは宣伝価値ではなく、当然ながらピッチで表現されるその実力だ。

 一昨季にベルギー1部シントトロイデンへとレンタル移籍し、そこで16得点9アシストをマークした鎌田は、復帰した昨季では先発争いを展開するサプライズを演じており、いまやヒュッター監督にとってもはや欠かせない存在にまで成長。

 ピッチ上でみせるその軽やかなプレーと同様に、会見の席においても鎌田の口から軽快に言葉が発せられており、その中で改めて同僚の長谷部誠についてコメント。重要な相談相手であったことを明かしつつ、それはサッカーのことではなく「それはずっと自分自身で決めてきた」鎌田は、むしろ人生の先輩として「ハワイに旅行に行った時の行き先や、ロレックスを2年前に買った時に」相談をしたことを、笑顔を浮かべながら明かした。

 また数週間前にその長谷部誠が契約を延長しているが、それは今回の自身の延長への決断に影響を及ぼしたものではないとも述べており、むしろ「後半戦で監督からの信頼を感じた」ことを指摘。早い段階からフランクフルトへの残留に気持ちが傾いていたことも強調しており、むしろそのヒュッター監督の延長を重要なポイントとして挙げている。

 一方で「あとはチーム間との契約に関する細部だけの話だった」ものの、確定までに時間がかかったことについては「コロナ危機の中でクラブと金銭面での話、そして将来についても話し合っていくことがたくさんあった」と説明。

 なおメディアでは、同選手の日本人の代理人が、他クラブの移籍を視野に駆け引きを行っていたと報じられていたが、一方でそもそもフランクフルト側がコロナ危機により、サラリー面で控えめな調整が求められていたことも確か。そして昨季に公式戦19得点に絡んでいた鎌田サイドが、その交渉においてコロナ危機に関わらず、有利な立場にあったことも確かだろう。

 そして、今後の目標という点については「毎年チャンピオンズリーグに出続けるようなクラブじゃないと、自分のステップアップにはならない」と考える鎌田は、「できればフランクフルトで(チャンピオンズリーグに)出れればいいと思っています」と発言。

 これは大きな言葉であるが、その期待感の大きさは自分自身にも向けられていた。「監督からは守備面の改善が特にコロナ明けから言われており、それから自分でも少しずつ改善していっていると思う。自分では得点やアシストという、目に見える結果を今年は残していきたい」

 とりわけ鎌田本人がリーグ戦の成績への不満を自ら口にしたように、ドイツ国内ではなく欧州の舞台でのみ6得点2アシストを決めた、『ミスター・ヨーロッパリーグ』状態であったことから、この日の会見の席ではブンデスリーガでの目標として、「15スコアポイント」を宣言。自らの背中へと刻まれるその数字を目指し、クラブでさらなる飛躍を遂げ、そして日本代表でもその活躍する姿をみせていきたい。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報