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2021年01月04日

ヒュッター采配的中:鎌田・ユネスのWトップ下と、リベロ長谷部

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 確かにアイントラハト・フランクフルトでは、今冬にバス・ドストがクラブ・ブルッヘへと移籍したことにより、FWにはアンドレ・シルバしかいなかったという事情もある。しかしながらアディ・ヒュッター監督は今シーズンの早い段階から、ツートップを廃止してダブルトップ下を採用することを検討していることを明かしており、今夏にナポリから加入したアミン・ユネスの準備が遂に整ったこと、若手アイメン・バルコクの成長も相まって、ようやくこのアイデアを実践へと移す時が訪れている。

 「トップ下では、我々は鎌田大地に頼りすぎるところがあった」と指揮官はコメント。だがグラードバッハ戦とアウグスブルク戦では、フランクフルトはそのダブルトップ下へ鎌田ではなくユネス、そしてバルコクを起用しており、守備の要マルティン・ヒンターエッガーは「特にユネスがとても好影響をもたらしてくれているし、バルコクも存在感をみせている。彼らがインパクトと勢いをもたらし、鎌田大地にとってはライバルが誕生したのも功を奏した」と評価。

 そして2021年度最初の公式戦では、ユネスと共にその鎌田がダブルトップ下を形成。今季はアウェイ戦で強さをみせつけてきたレヴァークーゼンを相手に、ホームで返り討ちに遭わせてみせた。だがそれは決して、活性化したトップ下事情による部分だけの結果ではない。この試合に向けてヒュッター監督はもう1つの手を打っており、出場停止にあったローデに代えて長谷部誠をリベロとして起用。ソウを相方に37才のベテランはボランチとして素晴らしいパフォーマンスを見せており、フランクフルトが中盤を支配し、チームとして集中した、丁寧なディフェンスをみせたことが今回の勝機へと繋がっている。
 
 だがこれからの注目ポイントはむしろ、レヴァークーゼンのような強豪チームではなく、むしろ下馬評で有利とみられる中でしっかりと勝ち点を積み重ねていけるかということだ。今季フランクフルトはそうした試合で思うような結果は残せておらず、これから迎える17位マインツ、そしてその下の最下位シャルケを相手にどういう戦いをみせるのか。逆にここでしっかり2勝をおさめることができれば、フランクフルトには再び欧州出場権争いへと名乗りを挙げることになる。
 


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