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2021年01月04日

ボランチで今季最高のパフォーマンス見せた、長谷部誠

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
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 最終的に2−1で勝利をおさめた週末のバイヤー・レヴァークーゼン戦では、出場停止にあったセバスチャン・ローデの代役として、アディ・ヒュッター監督はまもなく、37才の誕生日を迎える長谷部誠を起用。それに見事応える活躍をみせ、まだまだボランチとしての力を十分にもっていることを再確認させた。

 それは数字の面からも確認することができる。この試合でもっとも多いタッチを記録(62)し、総走行距離はソウの12.80km、コスティッチの11.29kmに続く3位。対人戦勝率に至っても63.3%と圧倒と、ここのところ3バックの中心を担っていたベテランが、ボランチとして改めて今季最高のパフォーマンスを見せたということ。

 今季は一時リーグ戦首位に立つなど好調なレヴァークーゼンを相手に、フランクフルトはヴィルツとアミリのそれぞれの決定機以外はこれといったチャンスはなく、中盤をタイトに保ち続けることに成功。相棒を務めたソウは、「誠とはプレーしやすいね。まるでブンデス1000試合も経験している可能ようだ。とても助けてくれるし、チーム全体をコーチングしている」と称賛。確かに長谷部の出場試合数は”たった”321試合ながら、非常に豊富な経験であることは言うまでもない。

 本来なら3バックでトリオを形成するマルティン・ヒンターエッガーも、長谷部誠に対する称賛の言葉を惜しまない。「彼のプレーは本当に素晴らしかった。金曜日に長谷部がボランチでプレーすると聞いた時、僕は本当に入れ紙買ったんだよ。彼のインテリジェンスや、プレー面でのクオリティは、ボランチとしてとても功を奏してくれるもの。簡単にロストすることはないし、うまく繋いでいってくれる。これが前線への機会へと繋がっていくものであり、確実にそれがポイントの1つになっていたよ」

 加えてヒュッター監督も高い評価を口にしたことへ、もはや驚きを覚えることもないだろう。オプションとしてはフィジカルに長けたイルザンカーや、攻撃力を兼ね備えたコールも控えていたが、「戦術的に非常にクレバー」な長谷部誠に白羽の矢が立ち、それがまさに値千金の判断となっている。「誠は素晴らしい試合をみせてくれたし、再び彼がいかに素晴らしい選手であるかを実証してみせたよ」とコメント。

 だがこれほどの声が挙がっていたとしても、チーム3番目の総走行距離を記録した、ブンデスリーガ最年長選手が、ローデが出場停止明けとなる翌週の1.FSVマインツ05戦でも引き続き、ボランチとしてプレーするという確証はない。ローデが先発復帰し、ヒンターエッガーが3バックの左へとスライド、ヌディカがベンチに戻って長谷部が3バックの中心へと戻る可能性もあるだろうが、ただいずれにせよまだ確実なことが言えないのが現状だ。
 


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