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2021年02月23日

影が薄くとも、王者相手にみせた存在感:セバスチャン・ローデ

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
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 2021年に入ってからは、リーグ戦5試合の終盤からの出場に止まっていた、アイントラハト・フランクフルトのセバスチャン・ローデ。だが古巣でもある王者バイエルン戦では、出場停止となったジブリル・ソウの代役として先発出場を果たし、そしてそこでは中盤の切り替え役として、高いレベルでのパフォーマンスによってその期待にしっかりと応えてみせた。だがローデが際立っていたのは、ピッチ上でみせたパフォーマンスだけにとどまるものではない。

 言葉という点においても途中から出場したアッヘ、バルコク、イルザンカーらに「見事な戦いぶりをみせていたし、とても重要だった」と評価を忘れず、また自身のライバルでありこの日にパートナーを組んだ長谷部誠についても、「どの局面においてもそのテクニック、冷静さと明晰さから、どんな時間帯においても助けになってくれる存在だ」と評価。MVPに輝いたアミン・ユネスには「このままいけば、ドイツ代表へまっしぐらだね」と惜しみない賛辞を送った。

 そしてその一方で自身についての話題がおよぶと、「どの選手がプレーしていようが、それは大した問題ではないよ」と謙虚な答えを返しており、「ジブリルが欠場したから、僕は彼の役割の穴埋めをしたんだ。来週では僕たちがどうなるかは、それは監督の決断をみていくことになるよ」とコメント。

 決してその発言に嫌味のようなネガティブさは決して感じられず、むしろ地元クラブへの強い信念のように感じられる。「メンタリティ、スピリットという部分は、僕たちの強みだ。そしてベンチから出る選手が負担を軽くしていくということ」それが決定的な成功への要因にもなる。それこそがまさに、セバスチャン・ローデ自身が身を以て証明していることだ。

ヒュッター監督、イルザンカーへの評価を強調
 
 さらにアディ・ヒュッター監督は、同様にベンチスタートが続く、同国オーストリア代表のシュテファン・イルザンカーについても、「彼のように自身の役割を受け入れてくれる選手の存在が重要なんだ」と強調。A代表選手としてその資質に疑問はないだろうが、「内面性」も含めて高く評価。
 
 「私は彼を良しと見ない人よりもずっと評価している。まさにファイターで、チームにとって非常に重要な存在だ」とコメント。おそらくは次節のブレーメン戦においても、イルザンカーはベンチスタートということにはなるだろうが、ただ前回の対戦ではキャリア初となるドッペルパックを記録。良い思い出をもって試合に臨むことになる。
 


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