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2021年02月27日

長谷部誠「全ての面で不足していた」

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
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 「あんな戦い方でブンデスでやっていけると思うなら、それは難しくなってしまう」、「ここ数週間でみせていたレベルのパフォーマンスではなかった」、「バイエルン戦で勝利して、ブレーメン戦で敗れるというのは2重に辛いこと」、「思っていたような戦いをできなかった」
「ここで敗戦することは、特に辛いことです」、記者会見の席で指揮官の口から出たこの言葉だけでも、いかに今回のブレーメン戦での敗戦が辛いものであるかを明確に示しているといえるだろう。

 とりわけ金曜日の試合のように、ピッチ外の騒動で感情が大いにたかぶりを見せていれば、それだけに敗戦を受け入れるのは困難となるもの。それは人間の性だ。本来ならばそこで自分たちの力をみせつけてやりたい。しかしフランクフルトに場合は、こういった感情が選手たちにマイナスの影響を与え、後半には試合の糸口さえ見失ってしまう結果に。ジブリル・ソウも「後半は気を取られすぎていて、自分たちのラインを完全に見失ってしまっていた。ブレーメンでは常に、外部から多くのことが入ってくるので、その影響を受けてしまった。本来はそういうことはあってはいけないんだけど」とコメント。

 一方でブレーメンは、シンプルかつ効率的にプレーし、深い位置に構えながら素早くカウンターを繰り出し、11試合連続無敗のフランクフルトへと待ったをかけてみせた。長谷部誠は今回の敗戦について、「自分たちのせい」と総括しており、経験豊富な元日本代表主将は「プレーの内容についても、闘争心という点についても、精力性という点についても、全てで不足していたと思います」と言葉を続けている。

 実際にはこの試合、フランクフルトは順調な立ち上がりを見せていた。開始9分にアンドレ・シルバのヘディングでゴールを決め、前半25分くらいまではフランクフルトの方が試合を支配していたのである。だがコンパクトに構えるブレーメンの守備陣を前に鎌田とユネスによる、自慢のダブルトップ下はなかなか打開策を見出せず、多くの選手たちが本来の力を出せずにいた。

 さらに戦術的な不足も見受けられた。コンパクトさとプレスがうまく機能せず、失点した2点もあまりにイージーなもの。同点弾は中盤のローデとソウが対人戦を制せず、コスティッチの判断の遅さもあった。2点目についてはオフサイドの微妙な判断というところはあるが、いずれにしてもポジショニングの悪さは否定できない。全体的にフランクフルトは反省の1日を過ごしたことになり、「数%の力が不足するだけでも、ブンデスではやっていけないものなんだ」と語った。
 


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