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2021年03月31日

ボビッチ氏の後任候補に、ACミランのアルムシュタット氏

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
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 アイントラハト・フランクフルトのフレディ・ボビッチ競技部門取締役が、この夏をもってのクラブからの退団希望を公言して以降、ここまで様々な候補者の名前が浮上してきているが、しかしkickerが得た情報によればその中には意外な名前の人物、例えばヘンドリク・アルムシュタット氏の名前なども含まれているようだ。

 おそらく彼の名前はよほどの業界関係者でもない限り、あまり馴染みはないだろう。48才のドイツ人はこれまでは裏方に徹して仕事をこなしてきており、名だたる欧州のクラブを背後から支えてきた経験をもつ。例えば2019年1月からはACミランにて、イヴァン・ガジディスCEOの右腕としてアシスタントを勤めているほか、そのガジディス氏がアーセナルにいた時から、2010〜2015年までサッカービジネスにおける最初の飛躍の場を得ることになった。

 そんなアルムシュタット氏がもつ国際的ネットワークは、これからチャンピオンズリーグ出場権の獲得も視野に入れるフランクフルトにとって、非常に魅力的であることは間違いないだろう。ハーバード・ビジネス・スクールにてMBAを取得し、フランクフルトにてゴールドマン・サックスで勤務していた同氏は、そのころにフランクフルト会長フィリップ・ホルツァー氏と出会っていた間柄。財務専門家でありながら、それ以降はクラブにおける様々な経験を蓄積しており、とりわけアーセナルでの職務範囲はチームづくり、予算づくり、移籍や契約延長におけるマネジメント、スカウト、データ、パフォーマンス分析、ユースアカデミーの再構築などに及ぶものだ。

 ここまでの経歴をみると、アルムシュタット氏はすでに次のステージへと、足を踏み出す準備が十分にできているようにも見える。しかし実は2015年の夏にアーセナルを離れたアルムシュタット氏は、その後にアストン・ヴィラのスポーツディレクターへと就任しており、2016年1月に双方合意の上で契約を解消したという苦い経験をもつ。どうやらシャーウッド監督との相性は当初から思惑しなく、後任のガルデ監督は残留争いにどっぷり巻き込まれた状態であり、加えてアルムシュタット氏が連れてきた2人のフィットネス担当をめぐる争いも。そのため契約解消から2ヶ月後に、同氏は仕事の舞台をサッカーからゴルフへと移し、PGAヨーロッパゴルフツアーの「プレーヤー・リレーションズ・ディレクター」を担当。その後にガジディス氏の誘いで、サッカー界への復帰へと繋がることになった。
 


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