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2021年04月08日

長谷部誠の復帰で、贅沢な悩みを抱えるフランクフルト

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 前節のボルシア・ドルトムント戦では、累積警告のために出場停止となっていた長谷部誠。次節に控える古巣VfLヴォルフスブルクとの一戦では、再びオプションとなるものの先発出場が確約されているとまでは言い切れない。

 確かにブンデスリーガ第12節以降、長谷部は前節の欠場まで全試合で先発出場を続けていた。今季これまで通算22試合全てで先発出場しており、1月にアブラームが帰国して以降は主将も務める同選手が、一見すると今回の試合での先発復帰は既定路線のようにも見受けられる。

 だがアディ・ヒュッター監督は贅沢な問題に直面しているところ。前節のCL出場権をかけた重要なドルトムント戦で、ローデは古巣を相手に後半戦でのベストパフォーマンスを披露。相棒のジブリル・ソウの主力の座は簡単に揺らぐものではない。

 その一方でヒンターエッガーの出場がまだ危ぶまれていることもあり、リベロとして起用することも考えられるが、ヴォルフスブルクが誇る長身FWウェクホルスト(197cm)を相手に、指揮官としてはむしろ長身のイルザンカー(189cm)に託す可能性が高いのではないか。加えてライプツィヒ、ドルトムント戦と強豪を相手に好パフォーマンスもみせているところ。

 そのためおそらくは長谷部誠の起用法を巡っては、中盤での対応を主軸として考えられていることだろう。代わりにベンチに座るのはローデか?ソウか?長谷部か?それとも全員を起用してソウとローデをCMFに配置するか?そうなると最近機能をみせている、シルバとヨヴィッチの2トップを犠牲にすることに。その可能性もあまり高くはないのではないか。

 結論として、長谷部誠の復帰はアディ・ヒュッター監督へ、贅沢な悩みをもたらすことにはなるのだが、しかしながら贅沢な悩みだからといって、その解決策を見出すことが、簡単なものであるとは限らないということだ。
 


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