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2021年07月07日

フランクフルトのグラスナー新監督が、EL初戦を欠場する理由

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
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 オリバー・グラスナーは先日、フランクフルト・アイントラフトの新監督就任発表の席にて「ヨーロッパリーグを非常に楽しみにしています」と語っていたが、ただこれまであまり知られていないが、UEFAの禁止措置により最初の試合を欠場することになる。

 それによれば昨季まで指揮をとったヴォルフスブルクとグラスナー監督は、それぞれ1万5000ユーロと5000ユーロの罰金に加え、国際大会での1試合の出場禁止処分を受けているところ。その措置の理由は2020年10月1日に行われたAEKアテネ戦において、ヴォルフスブルクの選手たちは主審が笛を吹いたに関わらず遅れてロッカールームからピッチに出てききており、UEFAの裁定によればこれは12ヶ月間で3回目。その結果、今回のような比較的厳しい裁定が下された。

 UEFAによればその最初のケースは2020年2月20日のマルメFF戦であり、さらに2020年8月5日、コロナの休憩のため遅れて開催された16強のドネツク戦で「再犯」をおかしており、その結果を受けてUEFAはクラブ側に1万ユーロの罰金を要求。またグラスナー監督も責任を問われ1試合の出場禁止処分を受けたが、これは1年間の執行猶予となっていたものの、2ヶ月も経たない10月初めのAEKアテネ戦で同様の違反行為が記録。今回の出場停止の行使へと至る。

 UEFAの専門用語で「レイト・キックオフ」と呼ばれるこの違反行為の罰則は、クラブ関係者の中には協会の収入源として揶揄する者もいるが、それでもグラスナー監督が2020年に記録したものは稀有なもの。そしてkickerの情報によれば、ヴォルフスブルクもその判断に異を唱えることなく受け入れた点でみても、稀有なケースだといえるだろう。グラスナー監督自身は後になって、弁護士を立てて動きにでようとしていたようだが、時すでに遅し。ヴォルフスブルクから特にコメントは得られていないが、本来UEFAの裁定はクラブが該当者へ伝えなくてはならないにも関わらず、なぜこのような流れをみせたのか。少なくとも両者の間にあった緊張感の高さだけは伺い知れる。
 


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