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2021年07月22日

アミン・ユネスが翻意、高給求めフランクフルト退団を希望。行き先は中東か

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
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 アミン・ユネスは不満を抱えており、更なるサラリーを希望している。実はこれは幾つかの理由により、むしろ驚くべきことだ。今のところは関係者との間で合意には至っておらず、この夏には意外にも道を分かつことになるかもしれない。

 現在ユネスはSSCナポリから、来夏まで2年間の期限付きで加入している最中であり、フランクフルト側は300万ユーロでの買い取りオプションを保持。行使はいつでも可能で、その契約の有効開始はあくまで2022年7月1日から。移籍金の支払いも来年になってから支払われることになる。

 つまり長期的な展望として、特にフランクフルトには障害は無いようにおもわれた。ドリブルを得意とする攻撃的MFは、ピッチ上では大きな存在感を示し、ファンからも高い人気を誇っているところ。ここ数ヶ月はクラブやフランクフルトという街を気に入っていることを繰り返し強調しており、3月にはkickerとのインタビューの中で「オプションはアイントラハトが持っている。それは何も隠し立てすることではない。でもそれ以上のことは何も言えないんだ。もしもクラブがこのオプションを行使するならば、そのときに必ず発表がなされる。僕自身はここでの生活に満足しているし、僕どうこうで頓挫するようなことはないと思うね」とコメント。

 さらに6週間後の5月はじめには、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングに対して、さらに具体的に「大金を手にするためにフランクフルトに来たのではない。このクラブのことに完全に納得を感じているからなんだ。チームだけでなく、全ての首脳陣に対して、とても心地よさを感じている。だから僕が決めるようなことではないのだけれど、でも僕は残りたいと思っているよ。(中略)港を見つけることができたなら、その時は停泊すべきなんだ」と説明していた。

 だがそのうちに状況は一変。ドイツの大衆紙ビルトが報じ、kickerでも確認をとったところでは、フランクフルトは買い取りオプションを行使したかったものの、ユネスはすでに合意されていたサラリーの内容に同意せず、フランクフルトからのオファーを拒否し、フランクフルトから移籍したいとクラブ内で宣言してしまった。しかも驚くべきことに、昨年10月にレンタルで加入する時には、これらの数字は認識していた上で契約を交わしていたにもかかわらず・・・。

 代理人を務めるクネス氏は、火曜夜にkickerを含む複数のメディアに対して声明を発表。だがこれはあくまで状況を煙に巻くための方法に過ぎないだろう。「重要なポイントは、クレーシェ取締役と非常に良好かつ建設的なやりとりをしているということ。フランクフルトは優先交渉相手であり、ファーストオプションです。アミンのレンタル契約は敢えて2年に設定された。基本的にフランクフルトに馴染んでいますし、クラブのみならず街についても同様です。高いモチベーションを持ち、次のブンデスのシーズンを楽しみにしているところです」

 とりわけ、この「ファーストオプション」という部分が強調されると、むしろ懐疑的にならざるを得ないだろう。逆に雇用主以外の何者が交渉窓口になりえるというのか?この文脈では、いくらフィーリングを強調したところで無意味。なぜなら人は街やクラブに居心地の良さを案じても、高いサラリーを求めて他の場所に移籍したいとも思うものだからだ。ビルトによればユネスには中東ドバイに行く可能性があるとのことだが、どのクラブなのかについては不明。
 


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