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2021年09月13日

メディア攻撃のヒンターエッガー、回り回って首脳陣批判にも

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 フィリプ・コスティッチがベンチスタートとなった事は、決して罰という意味合いがあったわけではない。アイントラハト・フランクフルトのグラスナー監督は、「木曜夜に代表チームから戻ってきたばかりで、この数日間はメンタル的にも影響がみられた」と当然のこととして説明。そして後半開始から投入するその策は、最終的には、均衡を破る先制弾として実を結ぶことになる。

 コスティッチの再出発という点では上々の試合となったが、最終的にフランクフルトは、数的有利を活かせずに痛み分け。なお試合後にローデの代役として主将を務めたマルティン・ヒンターエッガーは、DAZNとのインタビューの中で、改めてコステッチへの擁護を強調した。「残念なのはメディアが単にデタラメを書いていたこと。いつだって半分だけが真実なんだ。フランクフルト関係者とフィリプの敵対構造を描いていたが、もちろん確実に誤り。真実を伝えてくれていれば状況は大きく変わっただろう。でもブーイングがわずかだったことを思えば、周囲がどれほどその報道を信じているかが見てとれるけどね」

 こういったクラブ内の問題をメディアへと責任転嫁することによって、団結心を訴えようとする狙いは容易に想像することができる。こういった行動もクラブの利益を思えば正当化されるのかもしれない。本当に団結に繋がるのならば、だがしっかり考えてみれば、ヒンターエッガーが攻撃しているのはメディアだけに限られたものではないことに気づく。そのメディアの前で実際に、グラスナー監督とクレーシェSDは、コスティッチの行動を非常に厳しく非難した張本人であり、むしろメディアからは道徳的観点によってバックアップを受けていたのだ。

 このこと自体を、この日にフランクフルトの主将を務めたヒンターエッガーは批判しているのであり、つまりはこの夏にオリヴァー・グラスナー監督、そしてマルクス・クレーシェSDを招聘し、いまだ公式戦での初勝利さえ挙げられていないアイントラハト・フランクフルトでは、まだまだこれからもクラブ内において更なる話し合いが必要であることを、改めて露呈した発言だともいうことができるだろう。
 


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