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2021年10月02日

凍結治療の長谷部誠、グラスナー監督は「バイエルン戦もいける」

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 5試合続けて試合をベンチから見守り続けることになった、長谷部誠。これは主にグラスナー監督が開幕戦でのハーフタイム以降、4バックへと守備陣を変更したことによるものであり、確かにキャリアでは中盤を主戦場にしてきた元日本代表主将ではあるものの、出場機会という点で最も可能性があるのは3バックのリベロであり、今回のシステム変更の犠牲者となってしまっていた。

 だが木曜夜に開催されたヨーロッパリーグGL第2戦ロイヤル・アントワープ戦では、クリストファー・レンツとエリック・ドゥルム、イヴァン・ヌディカらの負傷離脱により、グラスナー監督は再び3バックへと変更。3−5−2システムを採用し、中盤にはジブリル・ソウとアルディン・フルスティッチ、底のボランチにはクリスティヤン・ヤキッチが入る形に。

 そこで長谷部誠はまるでずっとプレーし続けていたかのように、沈着冷静なプレーを披露。対人戦での強さもみせており、「誠はファンタスティックなパフォーマンスを見せてくれた」と、試合翌日の会見にてグラスナー監督は称賛。結局は「両足ふくらはぎに痙攣を抱えた」ために72分にピッチを後にしており、「今は凍結治療を受けているところだ」とのこと。日曜のバイエルン戦では出場できると「確信している」ことも明かした。

 その一方でセバスチャン・ローデとクリストファー・レンツは引き続き欠場、エリック・ドゥルムについては「まだ僅かながら可能性はある」状態であり、マルティン・ヒンターエッガーも帰途で血行不良を抱えたことが伝えられたが、「もう大丈夫だ」と指揮官。「最終調整をみて、どの選手がミュンヘンまでいけるか判断するよ」と言葉を続けている。

20年以上勝利のないミュンヘン

 ちなみに最後にフランクフルトがミュンヘンの地で勝利をおさめたのは、20年以上前の2000/01シーズンでのこと。最近12試合では全てバイエルンに敗戦を喫するなどまさに「鬼門」と化しているが、それでもグラスナー監督は「晩夏の日差しの下、日曜のコーヒータイムをケーキと共に興じるわけではない」と強調。「あくまで勝利をつかみにいく」と意気込みをみせた。

 そして「そのためには最大限の集中力が必要で、常に互いを支え合い、ウィングではダブルチームで対応しなくしてはならないが、中央でも最低同数、できれば数的有利の状態で対応しないと。かなりの走力を求められるだろうし、ただ守るのではなくボール奪取から勇気をもって打開を目指したい」と述べ、「ボールを奪っても、解決策を探す猶予はほぼないだろう。もちすぎはミュンヘンの地では許されることではない」と説明。そういった部分も踏まえ、ダブルボランチなど、3バック/4バックのみならずシステムの変更ありえるかもしれない。「コンパクトでアグレッシブな守備によって、カウンターのその一瞬を活用していきたいね」
 


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