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2021年12月19日

7試合で6勝、一躍CL圏内間近のフランクフルト「選手たちに感謝」

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
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 試合終了後、アイントラハト・フランクフルトのオリヴァー・グラスナー監督は、「非常にいい前半戦を、素晴らしい終わり方で締めくくれた」と満足感を示した。たしかに年末になって、フランクフルトからこのような言葉が聞かれるとは、わずか8週間前までは思いもよらなかったことだ。開幕から10試合でわずか勝ち点9、むしろ降格争いを演じていたフランクフルトが、その後の7試合で6勝利。チャンピオンズリーグ圏内までわずか勝ち点差1となる5位につけているのだ。「我々のパフォーマンスは、見事なレベルで安定感を
みせている」と、指揮官はコメント。

 確かに上昇気流を感じ取っていたとはいえ、ここまでのV字転換を果たしてみせた選手たちに驚きも感じている。そしてこのセンセーショナルな変化の要因となったが、選手たちのもつ気持ちの強さであり「このような困難な状況にも関わらず、常に前向きに取り組み続けたことは素晴らしいことだ。監督として、選手に自分の声を聞き続けてもらうには、どうしても勝利が必要であることはわかっている。自分の側に選手がいてくれなくては、監督としてはどうしようもないのだ。だから、選手たちにはとにかく、感謝の気持ちでいっぱいだよ」と言葉を続けている。「何よりもグループとして分裂しなかった。試合を見守るしかできなかった苦境の選手たちが、再び出場機会を得た時にすぐに存在感を示してくれていたんだ。チームのため、アイントラハトのために。それが本当の鍵といえるよ」

 おそらくそれも一理あるだろう。選手たちが新天地でそういった、健全なメンタリティを引き継げたということは恐らく事実だ。ただそれと同時にグラスナー監督自身の指導が、決して極端な態度や発言をすることなく、常に心地よいバランスを保っていきながら、浸透をみせてきていることももう1つの要因だ。実際にグラスナー監督は特に内容を伝えることに重点を置く。マルクス・クレーシェSDは「決してそこまで外交的ではなくとも、人々に好影響を与えることのできる人物だ」と評価。「彼は明確な考えを持っていて、そしてそれをうまく伝えることができる。そのための根気強さもね。我々もまた彼の手腕や能力について理解していたし、ある程度の時間が必要となることもわかっていたことだ」と述べており、その忍耐力が結果的に、早期のV字転換へとつながる結果となった。
 


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